第20話

20. Recording
541
2021/12/27 03:46 更新
ロンジュン
レコーディング見るの初めて?
あなた
あー、コーラスのレコーディング見学したことがあったと思います
ロンジュン
練習生のときさせてもらうっけ
あなた
多分
ロンジュン
あ、でもuncutで見てるのか
あなた
昨日寝る前に全部見ました
ロンジュン
うそあれ全部?
あなた
...全部は盛りました
ロンジュン
ハハッ正直笑



厚いガラスの向こう側で唇をほぐしているへチャンヒョンを見つめると、



視線に気づいたヒョンが自分の目をさしたピースで、


僕を指差して、





「みててね」




口パクでそう僕に囁く。






いつになく真剣で、でも少し余裕のある笑顔で。






へチャン
お願いします〜






知ってはいても、



実際に今歌っているとは思えない正確な歌に驚いてしまう。






独特の甘くて溶けそうな声が音を掴んで言葉と共に響く。






プロデューサー
もうちょっと強くいける?

多分このあとテイルが強烈な感じで入るから
へチャン
はい
プロデューサー
OK3回繰り返してすぐ行くよー
へチャン
はい





正確で素早い修正。



PDさんの曖昧な言葉のニュアンスまでうまく汲み取って、


でもへチャンヒョン自分らしさを失わない。



プロデューサー
お、今の最高じゃん
へチャン
あー本当ですか?




なんか緊張よりも早く歌いたい気分になってきた
ロンジュン
うまいよね
あなた
ほんとうますぎて
ロンジュン
へチャニとマークヒョンは127でもdreamでもUでもレコーディングしないといけないからさ、
あなた
うん
ロンジュン
最初、dreamで二重カムバするようになるって聞いたとき、ちょっと心配してたんだけどね
あなた
あぁ...
ロンジュン
もちろん今も疲れきってるへチャニ見ると心配になることもあるし
あなた
...
ロンジュン
でもレコーディング見ててさ
ロンジュン
辛そうっていうより、楽しそうだなって思ったんだよね






レコーディングブースのへチャンヒョンを見ながら語るロンジュンヒョンの横顔は、


少し悲しそうで、


それでいて愛おしそうな優しい笑顔だった。
あなた
確かに、ヒョンは歌が好きで好きで仕方ないって感じします
ロンジュン
でしょ?
ジャニ
Hello
あなた
わ、おはようございます
ドアをくぐるように屈んで入って来たのはジャニさんだった
ロンジュン
おはようございます
ジャニ
おっロンジュン〜
ロンジュン
あなた初めてレコーディングだから見に来てて
ジャニ
おお〜あなた今日初めて?
あなた
そうなんです
ロンジュン
ヒョン次レコーディングですか?
ジャニ
そう、で僕の次がテイリヒョン
ジャニ
緊張してる?
あなた
してます...
ロンジュン
こんなこと言ってるけどずっとたのしそうなんですよ
あなた
してますって
ジャニ
ハハハハッ大丈夫そうだね
優しく笑うジャニさんはとても優しく見えた
.
.
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.
.
.
.
.
プロデューサー
オーケーじゃあ納得いった?
へチャン
はい大丈夫だと思います!
プロデューサー
お疲れ様ー、
へチャン
お疲れ様でしたー!ふぅ⤴
レコーディングルームをルンルンで出てくる
ジャニ
おつかれ
へチャン
ヒョン✋
ジャニ
へチャン
ロンジュナ〜✋
ロンジュン
✋良かった
へチャン
あなたー✋
あなた
✋お疲れ様でしたっ
ヒョンはレコーディングされた音声を一通り聴いて、


満足げにレコーディングルームをあとにした。
プロデューサー
OKじゃあジャニ行こう
ジャニ
はい
ガラスの向こうのジャニさんはヘッドフォンを装着すると


マイクを自分の高さまで上げマイクに向かった。



さっきまでの優しいジャニさんじゃない。




野生の垣間見れる目つきに変わっていた。
















ヒョンの英語は色気に満ちていて、


それと同時に落ち着きの色がある。







へチャンヒョンの声に重なると、


歌の雰囲気がガラリと変わる。






ロンジュン
デモと全然違うでしょ
あなた
全っ然違いますね
あなた
英語かっこいいな...
ロンジュン
英語は全く?
あなた
勉強しよう...って感じです
ロンジュン
その言い方いいな笑
あなた
便利なのでヒョンも使ってください笑
ロンジュン
そうする笑
ロンジュン
次って誰か知ってる?
あなた
多分マークさんだった...かな?
ロンジュン
あ〜じゃあテイルヒョンのレコーディング見らんないんだ。
あなた
やっぱすごいんですか?
ロンジュン
うん、ほんとにすごいって言うと思う
あなた
うわ〜見たかったな〜
あなた
あ、でもテイルさんの後にレコーディングってなんか、空気に飲まれちゃいそうだから逆によかったかもしれないです
ロンジュン
フハッ出たポジティブ
マーク
お疲れ様ですー
ビニをかぶって眼鏡にマスク姿のマークさんが入って来た
ロンジュン
あ、ヒョン
マーク
ロンジュナなんで?
ロンジュン
あなたの応援
マーク
Yo, good jobチャレッタ

そう言いながらロンジュンヒョンの耳を人差し指の背で撫でる


マークさんの労いって独特だな












この曲は収録はされるけどまだイメージ映像もとってないから、



マークさんとちゃんと話す機会はまだなくて、

優しい人っていうのは映像からもよく知ってるけど、


まだyoutubeで見てた人って感じだ。














立ち上がった僕の方をチラリと見ると、


言葉を探すように顎に手を当てて、


気まずそうに言葉を発する
マーク
Oh... あなた、一生懸命やろう
あなた
はい、お願いします
迷子だった拳を差し出してくれるので、

ヒョンの表情を見て拳をぶつける
マーク
OK, OK! 
ロンジュン
そっか、ふたりはまだ全然話したことないんだね
あなた
初めに挨拶して以来ですよね
マーク
...そうかな?
ロンジュン
へチャンが昨日ヒョンにあなたの話聞かれたって言ってたけど
マーク
アニへチャニがあなたの歌がチンチャすごいって話すのに、

撮った映像見せてくれなくて
あなた
え、へチャニヒョンオーバーなこと言って〜
マーク
今日ヤッカン期待してきた
あなた
やめてくださいよ笑
プロデューサー
マーク!
マーク
ハイ!今行きます

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