第10話

10話
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2025/12/25 08:00 更新
二人っきりになって、楽屋はすごく静かになった。


いつもそうだ。俺と翔太の二人だけになると静かだから、別に今更気にしていない。


俺は先程同様ソファーでスマホを見ていて、翔太は別の椅子に座って机に突っ伏している。


かなりの間沈黙が流れ、きっとこれが呼ばれるまで続くのだろうと思っていた矢先、それは破られた。
渡辺翔太
涼太、そっち行っていい?
突っ伏して寝ていたはずの翔太が俺の方を見て言う。


二人だけだし、表でもないから名前呼びをする翔太にドキッとしつつ、いつも通りを装って

宮館涼太
いいけど…
と答えた。ぶっきらぼうだったかな、冷たいかななんて気にしていると翔太が隣に座ってきた。
渡辺翔太
こっちのほうが寝心地良さそうだから
宮館涼太
あ、じゃあ俺あっち行くよ
ソファーで翔太が横になって寝るなら俺は邪魔だなと思い、立ち上がって先程翔太がいた方へ向かおうとした時、



俺の手は不意に掴まれた。

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