二人っきりになって、楽屋はすごく静かになった。
いつもそうだ。俺と翔太の二人だけになると静かだから、別に今更気にしていない。
俺は先程同様ソファーでスマホを見ていて、翔太は別の椅子に座って机に突っ伏している。
かなりの間沈黙が流れ、きっとこれが呼ばれるまで続くのだろうと思っていた矢先、それは破られた。
突っ伏して寝ていたはずの翔太が俺の方を見て言う。
二人だけだし、表でもないから名前呼びをする翔太にドキッとしつつ、いつも通りを装って
と答えた。ぶっきらぼうだったかな、冷たいかななんて気にしていると翔太が隣に座ってきた。
ソファーで翔太が横になって寝るなら俺は邪魔だなと思い、立ち上がって先程翔太がいた方へ向かおうとした時、
俺の手は不意に掴まれた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。