前の話
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ホグワーツの廊下は、朝から相変わらず騒がしかった。
「ルイス!」
鋭い声が背後から飛んでくる。
呼ばれた少女は、振り返りながら眉をひそめた。
「……またそれ? だから私の名前は“あなた”ってば!
」
ドラコは、涼しい顔で歩み寄ってくる。プラチナブロンド髪は太陽に照らされていて、顔は自身で満ち溢れていた。
「お前の名前なんか、どうでもいい。マルフォイ家にとって大事なのは血統だ。ま、穢れた血にはわからないだろうが。」
彼女は肩をすくめ、大げさにため息をついた。
「出た、“穢れた血”呼び!ほんと飽きないね。ねえ、ドラコくん、そんなことばっかり言ってると友達減るよ?」
周囲の生徒たちがくすくす笑う。だがあなたは全く気にせず、煽るような顔でドラコに言った。
「今日もご立派な嫌味!でも残念、私は全然気にしてませーん!」
――ふたりは、出会った日からずっと敵対していた。
二人が顔を合わせれば、決まって口喧嘩になった。
理由なんて単純だ。マルフォイ家のドラコは誇り高い純血の跡取り、あなたは誰にでも笑顔を向けるマグル生まれのグリフィンドール。
水と油のように、どうやっても混ざり合わない。
少なくとも、本人たちはそう信じていた。
二人が廊下での罵り合いや図書室での言い合いをしてると、
「またやってる」「あの二人ある意味仲良しだよね」なんて声が、いつも後ろから飛んでくるのだった。
憎まれ口と笑い声が交差するたびに、ほんの少しずつ、二人の距離縮んでいく。
本人たちが気づくより、ずっと早く。
Enemies to Lovers
9/30 Start →
だいぶ前に書いた”Enemies to lovers”を書き直してみようと思います♩
お楽しみ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。