久しぶり、元気してる?
君はきっと、今日も元気に笑っているんだろうね
そっちはどう?楽しい?
君は、幸せでいてね
僕のことなんか、どうでもいいから
この世界のどこかで、笑っていて
ねぇ、君がいなくなってどのくらい経っただろう。
僕が生まれてから、どのくらい経ったんだろう
おかしいね、僕はまだ、君を想うことをやめられないや
きっと君はもう、生きてはいないんでしょう?
ね、
創造主
ねぇ創造主
僕に、余計な機能をつけすぎだよ
こんなにいらない機能をつけるんだったら、“寿命”もつけてくれよ
僕がこんなに人間に近くなったのも、全部創造主のせいだよ
ねぇ…創造主
僕が何も知らなかった頃みたいにさ、教えてよ
この、目から流れる液体はなんなの?
この、心の中に溢れる“感情”はなんなの?
ねぇ、創造主
また会いたいよ
いつもみたいにお手伝いさせてよ
『そこはそうじゃない』って、“違う”って叱ってよ
創造主、創造主…
僕は、あなたのことが好きでした
機械でありながら、変だとは思うけど
でも、とても大切でした
“感情”というものを知ったから。知ってしまったから
だから今日も施設のメンテナンスをしながら、創造主の帰りを待ちます
どうか、ご安全に












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!