憎悪side.
今日は会議。
しかし、いつもとは違って
ひどく張り詰めた空気で行うものだ。
失踪の事実を告げたものに続き、
他のSSも集まった。
そりゃそうだろう、SSのメンバーが
何人も失踪しているのだから。
慶太、シンスケ、実来、ヴァーレン、ヴェリス、
南都、則夫、ヴィクター。
合計8名。
これからどうするかを話し合う。
そう優斗は宣言した。
そんなふうに吐き捨てるぼつでーた。
……コイツには嫌な縁がある。
それはどうでも良い。
ここで声を上げたのは…
こうして俺たちに問いかける。
俺は決めているが…
他はどう出る?
みんな首を横に振る。
ここで俺も立候補するか…
そういうわけでヴェリスも決まった。
それから話し合いを重ね、
慶太は優斗、
実来はマキナ、
シンスケは雄星、
ヴァーレンはうづき、
ヴェリスは俺とセイン、
南都はエディ、
則夫は美鈴、
ヴィクターはレイラという組み合わせになった。
全員立候補なのがまた仲良しだなと思った。
まぁ俺もだが…
さて、ここまで決まったら…
そんな形で会議は終わった。
皆が会議室を出ていく中、俺は動けなかった。
怖い、怖い……
大丈夫だろうか。
あいつは…あいつは平気だろうか。
そう考え事をしていたら、
気がついた頃には周りに誰もいなかった。
…そろそろ行くか。
そう思って席を立つ。
その瞬間、
ふっと気配が現れた。
気配のあった方を向くが、誰もいない。
刹那…
首に腕を掛けられ
思いっきり絞められる感覚があった。
暗転。
俺の意識は闇へ誘われた。
幽玄side
瞑想していたその時。
先程まで会議室にあったリディアの気配が消えた。
移動した訳では無い。
突如消えたのだ。
……待て、微かにもうひとつ気配があったな。
誰の気配だ…?
まさか、奴まで攫われたか!?
その事に気がついた私は、
今ここにいてはまずいと直感した。
周りには人気がない。
疲れるが、この手を使うしかない。
神通力、この力は偉大だ。
修行の成果が出た。
我が家に移動すると、兄と弟が茶の間で
座っていた。
そりゃあ驚くだろうな。
…それで、決まったことなどを話した。
そうすれば…
叱られてしまった。
確かに伝えるべきだったな、
色々慌てて教えるのを忘れていた。
…それはそうと
不安そうになる弟と、
意気込んでいる兄。
……ふと、頭に慶太の笑顔が浮かんだ。
またあの笑顔を見たい。
早く助けてやらねば…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。