第9話

8-旅行②
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2025/02/14 09:00 更新












あなた
あっ、あっちに薬になる
草生えてますよっ!
授業で使えそうっ。
ダリ
うん、ち、ちょっと待って……。
あなた先生はやい…。

悪魔は己の欲が第一。
時にそれは原動力になり、体力バカになる。

ダリは他の教師よりも古株で、歳も上なので
くるものがくるのだ。
腰と足が普通に疲労でやられる。
同じ…それどころか走って山を昇っていく
あなたを見て、ダリは若さの恐ろしさを感じた。
 
ダリ
はぁ……。
あなた
沢山生えてるなんて、さすが天然だ。
残しては置くけどちょっと多めに…。
ダリ
あなたさん、ねえ。

自分にはただの草に見えるそれを
楽しそうに引き抜いていくあなたの手が止まった。
こちらを見たときに、
今までのはしゃぎ具合に気づいたのか
手に持っていた薬草がぽとりと落ちた。

あなた
あ、あ…テンション上がりすぎました。
ダリ
うん、大丈夫だけど…。
休まない?
あなた
ハイ。





一つ、大きな切り株があった。
その上にレジャーシートを載せて
二人でちまっと座った。
持ってきていた水筒を飲んで、
足りなかった水分を補給する。
蘇る……お水美味しい。

あなた
ぷは…。私も疲れてました。
結構歩きましたね。
ダリ
ずっと進んでいくから
びっくりしたよ。
ダリ
あなたさんって体力あるよね。
なにか鍛えてたりしたの?

ゲームでいうサポーター。
家系能力的にアタッカーよりもサポートに回るのだ。

あなたは自身の体力を
特に気にしたことは無かった。
そういえば、昔も周りのクラスメイトを置いて
一人走っていったことも多かった。

あなた
元々って感じですかね…。
あ、でもダリさんに稽古つけて
もらったときから
体力をつけようと思って。
ダリ
稽古つけたねえ、懐かしいや。
あなた
スパルタでしたよ。
ダリ
君の能力を最大限引き出したまでだよ。

地下訓練場の整備された地面がボコボコになり、
やがて一時的に使えなくなるほど激しい稽古だった。
……詳しい話はまた後ほどするが、
この悪魔は多分あの時も手加減していたのだと思う。

あなた
…ふふ。
ダリ
どうしたの?
あなた
いや、ダリさん
だいぶ変わったなあって。
ダリ
君もだよ。

ダリ先生はちびちび水を飲んで、
くるくる容器を振り回した。
昔はもう少し髪も長かったことも思い出す。
初めて会った時はこのヒトが教師になるなんて
思っていなかった。

ダリ
前はもっと無愛想だったよね。
あなた
あれは、その……。
反抗期みたいな。
ダリ
あはは、確かにね。
もーう僕にツンツンしちゃってさ。

出会ったのはバビルスに生徒として在学していた時。
私は年齢的に第二次反抗期の真っ最中であった。
これにおちゃらかが加わると、
要するにムカついていた。
黒歴史である、完全に。

あなた
……日が落ちて来ましたね、
そろそろ宿に向かいましょうか?
ダリ
だね。夜の山は危ないから。

ダリ先生が先に立ち上がり、手を差し出される。
軽く手を握り、私も続いて立ち上がる。
足の疲れや喉の乾きも収まり、
これなら余裕で夜になる前に宿に着きそうだ。

ダリ
どこから来たっけ。
あなた
はい?

日はどんどん落ちていく。













_@_
過去編いつ書こう…と思っております

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