そう言ったあと、悠真はふっと笑った。けれど、その笑みの奥にある熱は、いつもより強くて、少し怖いくらいだった。
どうしてそんなことまで知ってるのか、胸がざわつく。
一言で、息が詰まる
悠真の視線が、まるで鎖みたいに私を縛りつける。
でも、不思議と怖くはなかった。むしろ──心の奥が少し温かくなる。
悠真はそう言って、急に私の頭を引き寄せた。
髪に触れる彼の手が、思っていたより強い。
その低い声に、胸が跳ねた。
ふと、悠真が私を離さないまま小さくつぶやく。
言葉の意味を、まだ深く考える勇気はなかった。
けれど、その腕の中は、誰よりも安心できる場所だった。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!