『なにしてんだよ』
竜胆「はぁ?なに?覗き?」
『あなたのこと探しに来たんだよ』
『したらこれだよ...ふざけんじゃねぇ』
竜胆「ふざけてんのはお前だよ」
竜胆「なにあなた泣かせてんだよ」
『俺はそんなつもりじゃ』
竜胆「黙れ。殺すぞテメェ。」
灰谷の目を見て思った。
コイツは本気だ。
銃を持った手に力が入っている。
『...あなたから、聞いたのか?』
竜胆「...昔はあなたの妹のことが好きだったんだろ?」
『...ああ。』
竜胆「お前があなたのことそいつと重ねて見てるって泣いてた。」
竜胆「そんなことしかできねぇならあなたは俺が貰う。」
『...逆なんだよ。』
竜胆「...は?」
竜胆 side
淡々と語り出す九井。
あなたの妹は赤音というらしい。
九井は確かに赤音が好きだったこと。
赤音への好意に違和感を持ち始めたこと。
あなたを段々と意識し始めたこと。
気がついたら赤音にあなたを重ねてたこと。
それでも赤音との"約束"を守りたかったこと。
赤音のために金を稼いでたこと。
あなたは身体を売っていたこと。
赤音が死んだこと。
赤音の代わりのように、あなたを優しくしてしまったこと。
それであなたを傷つけてしまっていたこと。
全て九井の口から吐かれた。
あなたは曖昧な態度をとられて疑心暗鬼になったのだろう。
ずっと一途にあなたを見てきた俺からしたら九井は許せない。
竜胆「お前はなにがしたいんだよ。九井。」
『誤解を解いて、あなたを幸せにしたい。』
竜胆「お前には無理だ。」
『...っ』
『わかってる...そんなのわかってるけど』
あなた「竜胆ごめん寝ちゃった...」
あなた「...なにしてるの?」












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。