第231話

守られた約束
11,250
2020/08/19 15:20
エスクプス
エスクプス
『レイ、まずは誕生日おめでとう!ライブでカラットと一緒に祝って貰うのがずっと夢だっただろ?』
画面のスンチョルが私の好きな笑顔を浮かべた。目がキラキラと輝くあの笑顔だ。
エスクプス
エスクプス
『実は、これを計画したのは俺なんだ。25歳の誕生日だろ、絶対忘れて欲しくない大切な記憶にしてやりたかったんだ。』
スンチョルのその言葉と同時に、会場のライトがいっせいに消えた。浮かぶのは、ペンライトの光だけ。
レイ(you)
レイ(you)
うわぁっ、、綺麗…
花畑のような、星のようなそんな空間を見渡して私は簡単のため息を吐いた。
その瞬間、あるひとつの場所に照明が全て集まった。その光を辿って、目を見開く。
レイ(you)
レイ(you)
な、なに…っ!?
エスクプス
エスクプス
あなた、沢山待たせてゴメンな。本当に愛してるよ。





結婚しよう。
私の前で跪く彼の手の中には指輪が輝いていて、私の視線を奪う。静寂に包まれた中、私は小さく頷いた。
レイ(you)
レイ(you)
もちろん、私なんかでいいなら、喜んでスンチョルと結婚します…っ!
エスクプス
エスクプス
俺はあなたが良いんだよ
震える手に指輪がはめられたその瞬間、会場から大きな歓声が上がって、花火が打ち上げられた。スンチョルに抱きしめられてキスをする。
エスクプス
エスクプス
あぁ、どうしよう。ほんとに、幸せだ…
レイ(you)
レイ(you)
私のセリフだよ…ありがとっ、スンチョル!

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