2人になったこの部屋で
何を喋る訳でもなく、ただ同じ部屋にいる
しばらく沈黙が続いた後、彼が口も開いた
嘘をついた
鮮明に覚えてる
あの時、あの人が背中を押してくれたから、今ここにいる
逆を言えば、押してくれなかったら僕も死んでいたかもしれない
可能性の話をするなら
あの人も生きていたかもしれない
僕はたくさんの人を巻き込みすぎた
少し静かな時が流れた
風の音が聞こえる
この人も怪我をしているのに
何故こんなにも僕のことをしんぱいしてくれているのか
彼はゆっくり話し出す
笑いながら天草さんが言う
そう言うと、彼は僕のことをじっと見つめてきた
変わった…?
真面目な顔で言ってくる天草さん
流石に顔に熱を感じる
何故かそういう彼も耳が少し赤かった
絶妙な空気が流れる
その時、足音が聞こえドアが開いた
2人はそう言った
少し困った様子で言う無馬さん
このゆっくりな話し方で騙されそうになるが、とても突いてくる感じは鋭い
この人が1番怖いと思う
夜の風が当たって気持ち良い中、無馬さんは僕に質問をした











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。