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数日後。大学のキャンパス、図書館の前。
ウィジュは一人、ベンチに座っていた。
この場所は静かで、誰にも邪魔されない。
「……ウィジュくん?」
聞き覚えのある声に、振り返る。
そこに立っていたのは、Kだった。
🍊「Kさん……どうして、ここに?」
👑「君の大学、前に聞いたことあったから」
さらりと答え、隣に座る。
👑「…ニコと同棲やめたって聞いたけど?」
🍊「……はい」
👑「大丈夫?」
🍊「……分かりません」
👑「分からない、か」
Kは微笑んだ。
👑「それが正直なんだろうね」
風が、銀杏の葉を運んでくる。
👑「あのね、ウィジュくん」
Kは膝の上で手を組む。
👑「ニコでも、俺でも、誰でもない第三の道でもいい」
👑「君が決めていいんだよ」
🍊「…」
その言葉は、初めて本当の意味で”自由”だった。
👑「後悔しないようにね、じゃあね」
Kは去っていく。
ウィジュは、一人残された。
🍊(……選ぶ)
自分で。
誰の意思でもなく。
その重さと、軽さに、胸が震えた。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!