第33話

たった、
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2024/10/05 20:00 更新
東雲彰人
(…とはいっても、
あんま女子達あいつらに話す
ような内容ではないんだよな…)
東雲彰人
(とくに杏とか…
杏はあいつと仲良かったし)
東雲彰人
…なぁ、冬弥
青柳冬弥
?なんだ?
東雲彰人
神代センパイが、
ときどき暁山っぽくなるっつーか、
暁山になるのは知ってるだろ…?
青柳冬弥
あぁ…
東雲彰人
あれでちょっと絵名…
姉貴となんかあったみてぇ
青柳冬弥
それで…
東雲彰人
でよ、ここからはお前に
頼らせてほしい。
東雲彰人
いいか…?
青柳冬弥
!あぁ勿論だ…!
(…だがあの彰人が俺を
頼る、ということは
相当なことのはず。)
東雲彰人
どうにか、センパイを…
センパイから暁山を引き離して、
センパイをセンパイに…
“神代類”に戻してやりてぇんだよ…
東雲彰人
でも…オレじゃ、
どうすることもできねぇ…
東雲彰人
なぁ、なんか方法ねぇ……?
青柳冬弥
彰人……
前を歩いていた彰人がそう言いながら振り返った。


その顔は今にも泣き出しそうに目を細めていて、
眉をしかめて、それで口はいびつで
でも口角は上がっていて…
[どうしようもない]そんな風な感情が彰人のうちで
ぐちゃぐちゃと渦巻いているようなのだと、そう
思えるような表情だった
青柳冬弥
……少し、考えさせてくれないか
東雲彰人
わかった
白石杏
あー!やっと帰ってきた!
小豆沢こはね
おかえり、二人共…!
白石杏
で?なんだったの?説明してくれない?
東雲彰人
…絵名がセンパイのところ
いってたんだけどな、
東雲彰人
なんかよ、あったみてぇでさ
それで呼ばれたんだよ
白石杏
え、それだけ…?
東雲彰人
はは、笑えるよなぁ、
それだけ…笑
東雲彰人
はー…ほんと参るわ、
“それだけのこと”で呼ぶんじゃねぇよ
って感じだよな
白石杏
え、え、ちょっ…
急にしゃがむじゃんなに、?
東雲彰人
ほんっと………
一人っ子なりたかったな…笑
白石杏
えっ、もしかして泣いてる…?!
東雲彰人
泣いてねぇよ……でも、
わり、なんか感情おかしいわ〜…笑
オレちょっと
今日はこんまんま帰るわ、
じゃぁな
青柳冬弥
彰人……!
白石杏
ぇっあっちょっ……!
白石杏
行っちゃった……
白石杏
………どうする、こはね?
小豆沢こはね
え、う、うーん…









青柳冬弥
彰人…!!
東雲彰人
……離せよ
青柳冬弥
…嫌、だと言ったら…?
東雲彰人
離せって…まじでオレいまさ、
やばいんだよ、なんか
あたまんなかぐちゃぐちゃで
東雲彰人
……なんも、正常に考えらんねぇから、
お前に何するか分かんねぇ…
東雲彰人
もう、あの時・・・みてぇに
なりたくねぇんだ…
東雲彰人
…二度と、
お前を傷つけたくねぇ……
東雲彰人
だから、頼むからはなしてくれ……
青柳冬弥
……分かった、離す。
東雲彰人
………
青柳冬弥
だが、彰人
青柳冬弥
あそこまでの演技をする必要は
青柳冬弥
(演技……?)そうか…!
わかったぞ、彰人…!
青柳冬弥
神代先輩を元に戻す方法が
東雲彰人
…!
青柳冬弥
本当にうまくいくかはわからない、が
やってみる価値はあるかもしれない
東雲彰人
何をすんだ…?
青柳冬弥
司さんに、“暁山”を演じてもらうんだ
青柳冬弥
いつか、聞いたことがある。
役者にも色々な人がいるから
そのタイプも色んな人がいる、と。
青柳冬弥
司さんはその中でも
“憑依系”だとよく聞く。
青柳冬弥
司さんには俺から話を通しておく
天馬 司
いや、その必要はない
青柳冬弥
!司さん…!?
どうしてここに…?
外国にいたんじゃ…
天馬 司
昨日帰ってきていてな!
お前たちに久しぶりに会いに来たんだ!
天馬 司
それで類はオレに任せろ…!
青柳冬弥
ありがとうございます…!
天馬 司
…必ず救ってみせる。

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