第50話

懐玉・玉折/ ⅩⅤⅢ
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2024/02/03 10:46
あなたside
灰原雄
最近3人で任務に行くことないよね!!
8月になり、予想通り呪霊が湧きに湧き出て学生の私達も多忙を極めていた
あなた
そうだね〜灰原は七海と一緒が多いけど私は基本1人だからなぁ
あ、でもこの前冥冥さんと一緒だったよと言うと「さすが1級!」と謎の褒め方をしてくれた
暑いのに今日も元気だなぁと思っていると
灰原雄
あ!!夏油さん!!
自販機スペースで1人座っている夏油先輩を見つけた
本当にあの日以来、先輩は思い詰めた顔をしている
夏油傑
灰原、、、あなた、、、
灰原雄
お疲れ様です!!
あなた
お疲れ様です夏油先輩
と挨拶をする
夏油傑
何か飲むか?
と聞く先輩。こんな時でも後輩に気遣いができる先輩は本当に優しい人だな
灰原の明るさで少し元気を取り戻していく夏油先輩
灰原雄
明日の任務結構遠出なんですよ
あなたなんて三重ですよと言う灰原
夏油傑
そうかお土産頼むよ
灰原雄
了解です!!甘いのとしょっぱいのどっちがいいですか?
夏油傑
悟も食べるかもしれないから甘いのかな
あなた
それじゃあ私がしょっぱいほう買いますね
夏油傑
ありがとうあなた
夏油傑
そうしてもらえるとると嬉しい
と言い、少し間が空いて
夏油傑
、、、灰原、あなた
夏油傑
呪術師やっていけそうか?
夏油傑
辛くはないか?
そう問う夏油先輩。そう私たちに尋ねてしまうほど、この人は疲弊しているのだなと察する
あなた
私は多分大丈夫です
あなた
いつも近くに頼もしい先輩達が居てくれるので
それに私の場合やっていけるかいけないのかの前にやらなくてはいけないのだから。
この言葉はきっと今の夏油先輩には重すぎるから言わない
一方で灰原は自分に出来ることを精一杯頑張ることが気持ちいいと答えた
なんとも灰原らしい言葉だなと思った
夏油先輩も一瞬目を見開いた後
夏油傑
そうか、そうだな
小さな声でそう言った
その後、特級呪術師の九十九さんが現れ、私と灰原はその場を離れた。
もうちょっと一緒に居て夏油先輩の心の内を知りたかったけどしょうがない
しかし、これが呪術師夏油傑との最後の会話になってしまうことになるのであった。

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