第7話

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2023/06/21 09:11
風磨side.




放課後、
健人と2人で靴箱に立つ。



健人 「遅いね。」

風磨 「今週、掃除当番らしいから。」



少し話していた時、


あなた 「風磨くんっ。」

階段から降りてきた君がやってくる。


健人 「俺もいますよー!」

君がそう言う健人を見ては笑う。



















俺は変わりたくない、このままでいいのに。



あなた 「待たせてごめんね…」

申し訳なさそうな君の後ろ、
靴箱に隠れているようで隠れてない…


あなた「用事があって、一緒に帰れなくなって。」

君の後ろにあいつがいる。



















健人 「えぇ、あなたちゃん居残り?」

うた 「先生に作業頼まれちゃって。」

笑っていう君。






あなた 「だから先に帰って…」

まだ言いかけた君の言葉を聞かずに、

風磨 「そいつと居残り?」

君の後ろを見つめたまま、
そう言った俺を見て、君も振り向く。







あなた 「あ、うん。佐藤くんと日直で。」

俺の声に気づいたのか、
靴箱の陰から出てきたあいつが君を呼ぶ。



勝利 「先生待ってるよ。」


君が頷いて、
俺に手を振って背を向ける。



















なんかあいつは嫌だ。

君のそばにいてほしくないと、
心の中で思っては、
何も言えずに2人の背中を見送った。



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