その先生の言葉の後、このクラスのほぼ全員が立ち上がって、俺の隣の席のあなたの名字の所に来た。
そして、あなたの名字の周りを囲んで、次々に質問責めをする。
あなたの名字は、その言葉全てを受け入れようとしているのか、ニコニコしながら皆の言葉を聞いていた。
...が、すぐ隣の席の俺からすると、耳が壊れそうで迷惑としか言いようがない。
俺のため息に気付いたのか、あなたの名字はちらちらと俺の方を見ては、クラスメイトの顔をまた見ている。
まぁ、人には興味無いので正直どうでもいいが。
友達で、同じ生徒会にいる"ぶるーく"が俺の近くに来ると、さっきまであなたの名字を囲んでいたクラスメイトたちが一斉に散っていった。
...何故かと言うと、俺らが所属している"生徒会"が、この学校を厳しめに取り締まっているため、避けられているからだ。
中でも、俺ら6人が中心だから、より避けられやすいのは言うまでもない。
ぶるーくは、俺を口実にしてあなたの名字に話しかけに来たのだろうか。
何の目的があるかは知らないが、ぶるーくがこうして初対面の人に話しかけるのは珍しい。
"この学校の何かを変えそう"。
確かに、あなたの名字は既にこのクラスの雰囲気を変えている。
それらが学校の影響になるか分からないが、マークはしておいて損は無いはずだろう。
あなたの名字は臆することも無くぶるーくに話しかけて、俺のあだ名を聞き出した。
そして、俺の方を見て、ニコッと笑いかけながらこう言った。
あなたの名字は、俺らに輝きを持った目でお願いをしてきた。
...ほ、本当にあなたの名字は俺らのことを知らないんだな...












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。