彼の名はみこと、と言うらしい
一つ気づいたことだが、キラリと光る小さな石のはめ込まれたピアスが髪の間からちらりと覗いている
柔らかな雰囲気にしては凄く以外だな、と
何となく他愛もないない会話を交わしながら講堂へと歩いていく
ふと、気になったことを聞いてみる
みことの見た目からするにここの国の人だろうとは予想がつくけど。
少しびっくり。思ったよりも予想外な答えが返ってきた
髪の色合いや柔らかな雰囲気からするにかってにカエルレア出身だと予測していた
てか、一応って何なんだ?
この国は大きい割には魔獣の住んでいる区域は一箇所に集まっている
なのでギルドもその中央に一つしかないのだ
あ、そもそもギルドとは冒険者が狩った魔獣などを売ってお金やモノと交換する場所のことね
空を見上げるみことは凄く綺麗で、でも何処か少し寂しそうだった
しばらくの沈黙の後、だんだん違和感を抱いてくる
だってもう数分、いや数十分は歩き続けているけど中々講堂に着かない
これってもしかしなくても迷った?
ポカン、と一瞬時が止まる
さっき喋りかけられた時の俺みたいな顔で
遅れて驚きと焦りがやってきたらしく凄く慌てている
申し訳ないけど見ていて凄く面白い子だ
てか、らんらん?いや別に良いけども
話がそれたので戻すと
俺達は迷いました
周りには人もいなく学校の中だけど全然知らん場所
積みました。
冷静には言って見るものの内心俺の心も穏やかではない
入学式に間に合わないのはさすがにマズイのだ
う〜ん、と考えていると何を思ったのかみことが突然声をあげる
精霊。それは主に絶対の忠誠を誓った魔法の生き物だ。
ドラゴンやユニコーンなど様々なものがいるらしいけど、入学前から精霊を使役しているみことは凄い力の持ち主なんだろうな、と思う
普通に凄いし珍しい
みことの足元には魔法陣が広がる。
眩い光を放つその中からにゃ〜と声をあげて出てきたのは黒く美しい紛れもない精霊の猫だった
誰かの使役している精霊を見るのは初めてでまた興奮してしまう
だって初めてなんだもん
にゃ〜とまた一鳴きすると一瞬姿を消したかと思えば少し遠くに現れる
俺達を導いてくれているのだ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。