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第2話

第1話 国見英ファンクラブ
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2025/12/20 13:05 更新
青葉城西の試合は、いつもと変わらない熱気に包まれていた。
黄色い声援が飛び交い、手作りの応援グッズを掲げる女子たちが試合を盛り上げている。
及川徹ファンクラブのメンバーたちは、楽しそうにキャーキャーと声を上げていた。

――でも、私はその輪にはいない。

私はいつも通り、少し離れた場所の席に座り、静かに試合を見ていた。
目の前で跳ぶのは、派手さも目立つプレーもしない、あの人――国見くんだ。

ボールを追う背中、静かな動きの中にある集中力。
そして何より、試合中の落ち着いた表情が、どうしようもなくかっこいい。
あなた
(国見くん……やっぱりかっこいいな)
応援するのは及川先輩じゃない。派手さも、声援も、そんなものは要らない。
国見くんがコートの上で戦っていること、それだけで十分だった。

隣で友達が黄色い声を上げても、私は気にしない。
私の視線は、ただ一人、国見くんに向けられている

誰も知らない、私だけの小さなファンクラブ。
それが――国見英ファンクラブだった。

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