※この話では障害等の言葉やそれについての説明が書かれている所がございます。
それを少しでも不快に思う方、その手の話が苦手な方はここでお戻りください。
これからはこのようにしてワンクッション置かせていただくことがございます。
〜?
ー、?
…
あなたっ!
時計に目をやると、21時を過ぎていた。
にーっと笑顔を見せてから
優しくドアを閉める唯一君。
そして、いつもよりも少し無理矢理
会話を終わらせられてしまった。
唯一君、?
…君、最近おかしいよ。
寝ちゃってたって…
…あの時、意識なかったんだ、
…この前自分に言われたことと、
唯一君のさっきの状態は同じだった、
…ってこと?
「多分…あなたは…、」
そう、医者を目指す彼に言われた。
少し前に。
その時は急に言われて驚いたけど、
実例というか、
実際にその状態を目の当たりにすると
実感する。
…あぁ、ほんとなのかもなって。
…過去の強すぎるストレス、心的外傷から
起こるとされている…
ある種の " 障害 " 。
…それの名前は、
…ううん、やっぱり言えないや。
ちゃんと病院に行って
検査してもらった訳でもないし、
彼からの言葉を疑っているつもりもないけれど。
…そんなこと、今言われたら辛いでしょ。
自分は、私はどうでもいいけど、
唯一君が苦しむことは…
自分の小さな意思表示も、
唯一君からの通知音で上書きされた。
「あなた、ご飯できたよ!
もし寝起きで辛かったら言って。」
という、唯一君の優しさが
滲み出たメッセージだった。
「お腹空いてます
今行くね。ご飯作ってくれてありがとう。」
まだまだネットに不慣れだなと思いつつ、
今まで考えていたことを振り払って、
ドアを開けた。
強張っていた顔が、少しほどけた気がした。
伸びた髪の毛を後ろにはらい、
階段をかけ下りた。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。