前の話
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私は「清大納言」!高校2年生!何故清少納言じゃなくて大納言にしたのか親の神経が分からなーい!
今、学校にパン3斤咥えながら走ってるんだけどジャムかバター付ければ良かったって超後悔してる!
高校生の怒張したナニが腹に刺さってしまった…
多分背中まで貫通してる…
目の前が真っ暗になってしまった…
意味のわからない会話を終えたところで…
すごくバイオレンスな方法だが、そこは置いておこう
吐き気を催した
私達の壮大な旅が今始まる!
あれから何日、歩いただろうか…
ピンクの羊所か、動物1匹みつかりやしない…
もう限界とまで思った…
ていうか14日も経過している!
パンダである、
可愛い代表のパンダである、
グチュッ
パンダが投げた竹が私の胸に直撃してしまった…
何故か私の頭の中には筑前煮のことしかないっ…
マングローバー中田さんが私を掴んですごい速さで走っている…
分速520mぐらいで走っている…
パンダは全く追いつけていない…
筑前煮にしてやろうと決心した
私はピンクの羊を見つけたのである!!
勝ったな、この勝負!
筑前煮よりも大事である!
マングローバーさんも足に竹が刺さってしまったらしい…
なんか余裕そうな感じがするが…
キラキラとした石が渡される
みるみるうちに石が巾着袋のような姿に変わっていく、
中にはジャラジャラとしたものが入っているっ!
小豆である
それもただのあずきでは無い
大納言である
おもむろに小豆をパンダに投げるっ!!
なんとッ!小豆がヒキガエルに変化したのである!
ヒキガエルたちがパンダの体を貪り食っている…
なんとバイオレンスな光景だろうか
パンダは骨もなくなってしまった…
何もしていないのにピンクの羊が悶えている…?
黒いカメレオンだ、
江戸っ子口調の黒いカメレオン…
絶望的に惹かれることの無い性質をしている…
私は言われるがまま小豆を投げる…
グチュ
強い光とともにカメレオンが消えていく…
目の前が強い光に覆われた…
どうやら無事に戻れたらしい…
中田さんは無事なのだろうか…
3斤のパンが焦げそうになっている…
~END~
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!