第11話

第10話
409
2024/06/11 07:47














黒田光輝
尚大〜?着いたよ〜、起きて〜
織山尚大
スー、スー、





見事に爆睡...




黒田光輝
な~お!





声をかけてもだめなら、みたいな感じで




ちょっと危ないこと承知で




俺がちょっとジャンプして




尚大の体を上下に揺らしてみる




織山尚大
...ん...何?





やっぱ、いつ見ても




寝起きは不機嫌




黒田光輝
何?じゃなくて、着いたよ?ガスト
織山尚大
ん、あんがと
黒田光輝
はぁい笑





前に抱えてたスクバを




また手に持って、




ん-、なんて言うんだろ?




サンタさんの袋?笑




みたいな持ち方にする




尚大は...




青木滉平
おり~?
織山尚大
...ん?
青木滉平
ちゃんと起きて~
織山尚大
...起きてる起きてる...





...まだ眠そう...




といあえず、お店の中に入る









からんからーん




店員さん
いらっしゃいませ~、何名様です、か、って、え?





ドアを開けて、店員さんが出てきたなー、と思ったら




出てきたのは









元カノ









檜山光成
光輝?どうしたの、って、あー、ね
店員さん
...何名様ですか?





少しの間、下を向いたと思えば




満点の笑顔でそう聞いてくる




黒田光輝
えーっと、8?
檜山光成
うん、8だね
黒田光輝
8人で、そのうち2人は後から来ます
店員さん
かしこまりました!
では、こちらへ





この子は、前の前の元カノ




なんか聞いたことあるなって思った人





正解〜




幾億光年歌ってた子




会うのなんか久しぶりだけど




相変わらず、髪の毛をちょっと巻いてて




その髪を一つにまとめている




ただ、ちょっと髪は伸びた気はするけど




それ以外、全然変わってない




店員さん
ご注文が決まりましたら、そちらのボタンを押してください
店員さん
光輝、ちょっといい?
黒田光輝
え、んーと、





横目で尚大を見る




尚大がそれに気づいて、




「いいんじゃない?」って目を返してくる




黒田光輝
ん、いいよ
店員さん
じゃあ、ちょっとついてきて










店員さん
このへんでいっか
黒田光輝
で?何?





ついてきて、と言われて




言われた通りついていくと




今、従業員スペースのような所にいる




店員さん
なんでいんの?
黒田光輝
近所のカラオケ店寄って、その流れで
店員さん
ふーん、で、学校で噂になってるけど、
織山さんと付き合ってるんだって?
黒田光輝
え、うん、そうだけど?
店員さん
ちゃんと真剣に付き合ってるの?
黒田光輝
...え?





呼び出されて、別れろ!とか言われると思ったら




まさかの心配されてる?




店員さん
だって、私と付き合ったのも、どうせ暇つぶしでしょ?
黒田光輝
え、まぁ、そう、だね
店員さん
今回、織山さんと付き合ったって聞いて、
それ自体もビックリはしたけど、
光輝から告ったって聞いて
黒田光輝
あー、そういうこと
店員さん
で、気になってるときに、今光輝がここ来たから
黒田光輝
...大丈夫よ、真剣、まじで今回は
店員さん
...とりあえず、その言葉信じとく
黒田光輝
じゃ、もう戻っていい?
店員さん
うん、ありがとね、話聞いてくれて
黒田光輝
おん、




















黒田光輝
ただいま~
檜山光成
おかえり~、遅かったね
黒田光輝
ちょっと、心配?されてた笑
檜山光成
なにそれ笑





ふと、尚大の方を見ると




さっきより、ちょっと不機嫌になったような気がする尚大が




青木さんの肩に頭を預けている




黒田光輝
尚大~?
織山尚大
...おそい
黒田光輝
ごめんて
織山尚大
肩貸して、青木、高さが足りん
青木滉平
おい、地味に悪口言うな!笑
黒田光輝
別にいいけど笑





すると即こてん、と肩に頭を預けてくる




黒田光輝
かあいいね~





って言いながら、ほっぺをぷにぷにしてしまう




すると、




織山尚大
な~!





と言いながら




首をぶんぶん振って抵抗してくる




黒田光輝
はいはいわかったから肩で暴れんな





そう言いながら頭をポンポンすると




ぐりぐりしていた頭の動きが止まる




止まったわー、と思って周りを見渡すと




光成と青木さんがなんかこそこそ二人で話している




何話してんの~?って言おうと思ったら




入り口の方から




からんからーん




って音が鳴りながら




ドアが開く




店員さん
いらっしゃいませ~、何名様ですか?
深田竜生
黒田の連れなんですけど
黒田光輝
あ!深田~!
織山尚大
っさい





必然的に耳元で話してしまったことによって




尚大にキレられる




黒田光輝
がちごめんほんとごめん大丈夫?
織山尚大
お、おん、大丈夫





なんか、引いてる...?




ま、いっか




そんなやりとりをしてる間に




いつの間にか深田と海琉くんが




目の前に座っている




深田竜生
俺ら、何見せられてんの?笑
檜山光成
言うてさっきの竜生らとおんなじ感じな?
青木滉平
僕海琉くんのとなり座りたーい!





と、かわいく手を上げながら言っている




俺が座っている側の方が近いな




黒田光輝
よし、尚大、一回立とっか
織山尚大
んー、





若干まだ眠そうだけど




ちゃんと立ってくれて良かったわ笑




青木滉平
ごめんね~、ありがと~
黒田光輝
光成からこっち詰めて
で、尚大は座ろ?
織山尚大
んー、
檜山光成
てか、光輝とおり、早く注文したら?
黒田光輝
え?尚大まだ注文してなかったの?
織山尚大
ちょっとトイレ行ってて
黒田光輝
そ、何にする?
織山尚大
んー、お前は何頼むん?
黒田光輝
んー、俺はぁ〜、やっぱチーズinハンバーグかな〜?
織山尚大
ん-、じゃあちょっと分けて
黒田光輝
え、尚大は何も頼まないん?
織山尚大
俺はー、飲み物なんか頼むだけでいい
黒田光輝
お腹空いてない?
織山尚大
ん、カラオケのポテトつまんでたから
黒田光輝
そう?ならいいけど
深田竜生
海琉〜?何にしようね〜?
黒田光輝
ふっ笑





話し方きもっ!笑




深田竜生
何?
黒田光輝
いや?なんでも?笑
田村海琉
竜生はなに食べるの?
深田竜生
やっぱチーズinハンバーグ?笑
黒田光輝
被せてくんなや!笑
深田竜生
だって美味しいし?笑
田村海琉
じゃあ俺もそれにしよっかな?





深田にタッチパネルを渡すと




海琉くんの分までぱぱっと注文する




黒田光輝
相変わらずイケメンだな笑
深田竜生
お前もな?笑
黒田光輝
え?俺?笑
深田竜生
そうお前笑
黒田光輝
どのへんが?笑
深田竜生
ん?んー、すぐ謝れるとこ?笑
黒田光輝
何だよそれ笑
織山尚大
…光輝、ドリンクバー行きたい





また、さっき見た時より不機嫌そうな尚大が




のどが渇いたのか、そんな事を言ってくる




黒田光輝
あー、ごめんね?
付いてこっか?
織山尚大
ん、好きにしたら?
黒田光輝
じゃあ付いてこ笑
檜山光成
じゃあついでにコーラ取ってきて〜
黒田光輝
は〜?ダル〜!笑
檜山光成
そこをなんとか!笑
黒田光輝
わかったわかった
取ってこればいいんでしょ?笑
檜山光成
ありがとうございます!笑
黒田光輝
じゃあ行こっか、尚大〜?
織山尚大
…あんま尚大尚大言うな
黒田光輝
照れてんの?
織山尚大
照れてない
黒田光輝
かわいい〜
織山尚大
かわいくない!





なんだか、ご機嫌戻ったみたい笑




やっぱり、尚大は笑顔のほうが




よっぽど














かわいい



















今度からの更新スタイルは




2週間に1回で、第1土曜日と第3土曜日に更新します!




もしかすると、日曜日になったり、1週間遅れるかもしれません。




その場合は申し訳ありません。




が、できるだけイレギュラーなことが起こらないように




頑張りますので、どうか、温かい目で見守ってください笑




以上、作者のブルーローズでした~




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