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第1話

銀色のキャンディと、秘密のアイスクリーム
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2026/05/20 11:24 更新
夜の帳が下りる頃、街のシンボルである時計塔に、ひらりと影が舞い降りる。
森亜るるか
…ん、今日の月、バニラアイスみたい
髪をなびかせ、森亜るるかは手に持った高級カップアイスを銀のスプーンで掬った。彼女の胸元には、ネックレスとして小さくなったティアアルカナロッドがある。
森亜るるか
お宝『ルナ・クリスタル』……これを持っていけば、次はストロベリー味、もらえるって言ってた
るるかは無垢な瞳で、盗み出したばかりの宝石を見つめた。彼女にとって、正義も悪も関係ない。ただ、美味しいアイスクリームと、放課後の静かな時間が欲しかっただけ。
ジェット先輩
……おい。そこで何してる、るるか
背後から響いた低い声に、るるかはゆっくりと振り返った。そこには、発明家が着るような白衣のポケットに手を突っ込み、不機嫌そうにキャンディを噛み砕く少年――ジェットが立っていた。
森亜るるか
ジェット。……これ、一口食べる?
るるかは当然のように、食べかけのアイスを差し出した。
ジェット先輩
いらねーよ。お前、またファントムの連中にそそのかされたな
ジェットは溜息をつき、口の中のキャンディを転がした。彼は知っている。このミステリアスでクールな少女が、実はとてつもない天然で、自分の立場すら理解していないことを。
森亜るるか
これ、綺麗。ジェットにあげる
ジェット先輩
……バカ。それは『お宝』だろ。返してこい
森亜るるか
やだ。アイス、もらえなくなる
るるかは少しだけ頬を膨らませ、ジェットを見つめた。その視線に、ジェットは一瞬だけ言葉を詰まらせる。彼はプリキュアのサポート役として、この街を守る義務がある。だが、目の前の少女を「敵」として突き放すことなど、到底できなかった。
その時、時計塔の下で爆発音が響いた。ウソノワールが差し向けた怪物「ナゾラー」が暴れ始めたのだ。
ジェット先輩
ちっ、追っ手か……!
ジェットは手元の端末を操作し、るるかの前に立ちはだかった。
ジェット先輩
るるか、そこを動くなよ
森亜るるか
……ジェット、危ない
るるかはアイスを一口飲み込むと、無造作にスプーンを置いた。彼女の心に、理由のない衝動が走る。ジェットを傷つけたくない。その想いが、彼女の中に眠る「アルカナ」の力を呼び覚ました。
漆黒の光が彼女を包み込む。
キュアアルカナ・シャドウ
オープン!キュアアルカナロッド!
キュアアルカナ・シャドウ
シャッフル!リバース!
キュアアルカナ・シャドウ
神秘と秘密で包み込む……
キュアアルカナ・シャドウ
キュアアルカナ・シャドウ
さあ、迷宮へ誘いましょう。
現れたのは、闇を纏いながらも気高く輝くプリキュア、キュアアルカナ・シャドウ。
ジェット先輩
え……? るるか、お前……
絶句するジェットを余所に、彼女は華麗な身のこなしでナゾラーを圧倒していく。
キュアアルカナ・シャドウ
……ジェット。私、守る。……アイス、溶ける前に
事件を解決し、変身を解いたるるかは、少し眠そうにジェットの隣に戻ってきた。
ジェット先輩
お前……自分が何したか分かってんのか?
ジェットは呆れ果てながらも、どこか安心したように新しいキャンディを口に放り込んだ。
森亜るるか
……よく分かんない。でも、ジェットが助かったなら、いい
ジェット先輩
……。……ほら、帰るぞ。アイス、溶けちまうだろ
ジェットはぶっきらぼうにるるかの頭を軽く叩くと、先に歩き出した。
森亜るるか
あ、待って、ジェット。……一口、食べる?
ジェット先輩
だから、いらねーって言ってんだろ!
月明かりの下、銀色のキャンディが転がる音と、スプーンがカップを叩く音。運命が狂い始めたことにも気づかず、二人の奇妙な関係は、この夜から幕を開けた。
ゆのりあちゃん🩷
ゆのりあちゃん🩷
どうも〜ゆのりあちゃん🩷です〜
プリキュア大好きな人にオススメです
ゆのりあちゃん🩷
ゆのりあちゃん🩷
また次回に〜またね👋

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