今日も、私はこの混沌とした道を行く。
他の仲間の声、警備さんの声、私達を見にきた人の声、
惨めで哀れみの目を向けている人。
こんなひどい惨状だけど、此処の仲間だけが自分を認めてくれたから、
だからこの街が私にとっていちばんの居場所。
そして近くのお店にはとある待ち人がいた。
声を少し高くする。
そして、少しわざとらしく手を振り、待ち人のところまで駆け寄る。
上目遣い。
くっさい口臭。
荒い鼻息。
そんな人でも「相手」はしなくてはならない。
それが自分たちの生きるためにやらなければいけないことだから。
今日もあのパターンだろうか。
ご飯食って、それで追加代金貰って、ホテルへ連れ込まれる。
まぁそれだけで数万は稼げる。
そんな事を考えていると、いつの間にかこのおっさんの「行きつけのお店」とやらに着いたみたいだ。
いいや、この店には私の好きな物なんて一つもない。
だが、苦手でも食わなければならない。
これで数日は生活苦しく無くなると良いけど
ぼーっと考えていると、コースメニューなのか、次々と料理が並べられていった。
減量してるからなるべくこういうのは避けたかったんだけどな…
仕方なく、私は好きでもないものを口に運ぶ。
うわまっず…
まぁ正直に言っちゃうと、絶対にお金が貰えないから私は嘘をつく。
まぁ、これじゃあ家出する前と変わんないけどね…
でも、此処さえ耐えればあとは楽だ。
頭がぐちゃぐちゃになったまま、私はじじいとの食事を終えた。
そう言って私の手に数万円が手渡される。
………一応、こんなにボロボロになっても、ぐちゃぐちゃになっても、女の子は女の子なのに。
……………
…………おえぇ… きも…
翌日。
私はまた、夜だった街を歩いていた。
昨日くれた金は全部合わせて4万円。
これなら当分、生活には困らないだろう
みんなはホストとかに貢いでるんだっけ。
そこしか依存場所が無いから……
自分に依存したい相手が居ないか、といえば嘘になる。
誰かに甘えたいし、私の存在を肯定して欲しい。
でもね、こんな暗くて絶望しか残ってないこの世の中にはね、そんな甘えた事抜かしてる場合じゃ無いの。
みんな大っ嫌いで、気持ち悪い人達だから。
_____私をこんなふうにした、お前らが悪いから。
少し肌寒くなっている外を歩く。
行き先とか、目的地なんてない。ただ、ただひたすら歩くだけ。
そこら辺の自販機で、お気に入りのジュースを買う。
ジュースを飲みながらゆっくりしていると、とある見覚えのある人がこちらへ向かっていってた。
薄々嫌そうな表情を浮かべるも、?は動じなかった。
………そっか。そうだよね…
だって?は…
親同士の仲が悪いんだから。
11月15日
修正しました!
これで年制取れてくれ…!














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。