第8話

プレゼント
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2020/11/09 18:51 更新
そう言えばもうすぐあなたの誕生日だ...
印が付いているカレンダーの日を見て思い出した。実は山口から手に入れた情報だから、あなたは僕が知っている事を知らないはず。
何にしよう... 女の子にプレゼントなんて贈った事が無いから分からない...

コンコンコン


月島
「兄ちゃん... あのさ...」

明光
「お、蛍か。どうした?」


年上で、僕より女子と関わっている兄ちゃんに相談する事にした。


月島
「女の子への誕生日プレゼント、て... 何が良いのかな...?」

明光
「プレゼントか〜 女の子?」

月島
「そう言ったでしょ...」

明光
「好きな子?彼女?ま、蛍がプレゼントする事には変わりないから別に良いんだけどね」


兄ちゃんは考え込んで、僕は返事を待った。


明光
「そうだ。土曜日、時間ある?まだその子の誕生日に間に合う?」

月島
「部活ないから空いているし、時間的にも大丈夫だけど...」

明光
「よし!じゃあ俺と一緒に買い物に行こうか!」

月島
「は?」


急に何を...


明光
「実際に色んなお店を見て回った方が分かりやすいと思って。良いだろ?」

月島
「なるほどね... 分かった」


兄ちゃんに訊いて良かった...





土曜日。


明光
「蛍。どんな物をあげたいか大体想像ついてる?」


ショッピングセンターに着いて兄ちゃんが訊いた。


月島
「小さいの、かな...」

明光
「小さい物ね。じゃあ、アクセサリーとかが良いかも」


地図でアクセサリーショップを探して兄ちゃんはスタスタと歩き出した。


月島
「あ、待ってよ!」





明光
「いや〜 蛍に彼女が出来るとはね〜」

月島
「彼女じゃない」

明光
「じゃあ、好きな子。いや〜 それでも感心だな、俺は」


兄ちゃんまで僕が恋愛に興味が無い、て思っていたの...?何かショック。


明光
「俺はその子を知らないけど、派手じゃない物が良いかも。蛍なりに考えて選べば喜んでもらえるよ」


僕なりに... 辺りを見回したら、綺麗でシンプルなデザインのレースのバンダナカチューシャが目に止まった。


月島
「これが良...」

あなた
「あ、蛍君」

月島
「...っ!」


お店の出入り口からあなたの声がした。
こんなところ、見られたくない...!あなたのプレゼントだ、てバレたくない...!


あなた
「こんな所で会うなんて面白いね!」

月島
「うん...」

あなた
「何しているの?」

月島
「えっと...」


何て誤魔化せば...


明光
「俺の彼女へのプレゼント選びの手伝い」


気付けば兄ちゃんがフォローしてくれていた。助かった...


あなた
「へ〜 あ、蛍君のお兄さんですか?初めまして、蛍君に勉強を手伝ってもらっている梅田あなたです」

明光
「兄の明光です。よろしくね」

月島
「あなたは何しているの?」


兄ちゃんのお陰で緊張が解けたから会話に入れた。


あなた
「香菜の付き添い。1人じゃ嫌だから、て」

香菜
「お待たせ!次行こう!」

あなた
「じゃあね。蛍君、明光さん」

月島
「バイバイ」

明光
「また会えると良いね!」


2人がお店から出て行ってホッとした。


明光
「危なかったな〜 あれは!」

月島
「本当... ありがとね...」

明光
「な〜に、蛍のためさ!で、プレゼント見つかった?」

月島
「うん、これ」

明光
「お、良いじゃん!あなたちゃんに合うよ」

月島
「僕の見る目は良いからね」

明光
「何だ何だ〜 その自信は (笑)」


兄ちゃんと他愛もない話しをしながら会計を済ませて、ワクワクしながら家に帰った。

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