第6話

#5
136
2025/05/15 09:00 更新
🦖 side



最近、ヒロくんの様子がなんだか少し変な気がする。

俺の気のせいかもしれないし、確信なんてないけど。




何ていうか、みんなで、同じ場所で話しているのに、ヒロくんだけ一歩引いて見守っているかのような。


もちろん、もともと真面目なヒロくんは動画内でそんな立ち回りをすることもあるけど……






今は、意図的に距離を置かれているような気がする。



🐏side







今日、病院の定期検診があった。

この病気は身体が悪くなるものじゃないから入院の必要はないけど、一応様態の変化を医者が確認するために検診をする。

始めは病気が何かの間違いで、検診でやっぱり何もないって言われることを期待したりもしてたけど、十回以上通った今はもうそんな期待はできなくなっていた。


医師
…うん、変わりないね

簡単な検診をしたあと、医者は言った。
hr 🐏
ありがとうございました

礼を言って検査室を出る。

























































出た瞬間、視界の端に緑色が見えた気がした。
時間は、朝に遡る。
🦖side












朝起きたら、喉に痛みを感じた。
jp 🦖
あ゛、ぁ゛ーー

声がうまく出ない。
jp 🦖
風゛邪、ひい゛だかな……

体を起こすと、倦怠感でまた倒れ込みそうになる。

少し座って体を休めるといくらかマシになったから、ゆっくり立ち上がる。




jp 🦖
(誰か、風邪薬持ってたりしないかな…)


せめて、喉の痛み止めとかでもいいから…







部屋を出て、階段を下りる。
tt
tt
あ、じゃぱぱ
ya
ya
おはよ〜

リビングには、2人がいた。
jp 🦖
お゛はよー…
jp 🦖
ゆ゛あんぐん、今日゛朝早い゛ね
ya
ya
は、じゃぱぱめっちゃ声カッスカスなんだけど
tt
tt
それに、いつにもまして声ガラガラしてるな
jp 🦖
ぢょっと、風゛邪ひい゛ぢゃって
jp 🦖
風゛邪薬持っでない゛?
ya
ya
えー…、持ってない
tt
tt
俺もやな
jp 🦖
それど、俺はい゛つもイケボだがら
tt
tt
わかったからあんま喋んなって
tt
tt
他のメンバーに持ってないか聞いてみたる
jp 🦖
あ゛りがどう

そのままたっつんは離れる。

ya
ya
水飲む?
jp 🦖
…い゛る
ya
ya
おけー、取ってくるから座ってて

言われた通り少し待つと、ゆあんくんが水を入れたコップを持ってきてくれた。
ya
ya
ほい

手渡されたコップを受け取って、水を口に流し込む。

ひんやりとしたそれは口の中に入るとすぐに生ぬるくなった。


ごくり、と飲み下すと喉に一瞬痛みが走る。
jp 🦖
ん、ちょっとはましになったかも
ya
ya
そ?よかった
tt
tt
ごめん、みんな無いって
jp 🦖
あ、たっつん
tt
tt
病院行って薬もらってきたほうがいいんとちゃう?
ya
ya
だね、俺着いてこっか?
jp 🦖
…じゃあ、お願い

たっつんが聞きに行ってくれたけど、結局みんな風邪薬は持ってないみたいだった。

だからゆあんくんと一緒に、病院に行った。











ya
ya
ごめん、ちょっとトイレ行ってきていい?
jp 🦖
いいよー
ya
ya
ありがと

待合室で待ってるとき、ゆあんくんが少しだけ席を外した。































hr
hr
…………







え……、


jp 🦖
…ヒロ、くん?



ぼーっと当たりを眺めながら待ってたら、視界に知ってる人影が映った。

ヒロくんは俺に気づいた様子はなく、検査室に入って行った。








ya
ya
ただいまー

ヒロくんとすれ違うようにしてゆあんくんが戻ってきた。
jp 🦖
………

俺はさっき見たことを言おうか迷った。
jp 🦖
…やっぱいいや
ya
ya
え?なんて?

けど、ヒロくんにも事情があるんだろうし、わざわざ言いふらすこともないな、と思ってやめた。
jp 🦖
おかえり、って言った
jp 🦖
声でないのめんどくさいな、
ya
ya
な、じゃぱぱがこんな声ちっさいのらしくないし
ya
ya
早く直してよ?
jp 🦖
そのために病院来たんだし
ya
ya
それもそっか


待ち時間、ゆあんくんと他愛ない会話をしていたら、いつの間にか俺の順番になっていたみたいで、看護師さんに呼ばれた。






















































あのとき俺も、一瞬だけだったけど検査室に入るところをヒロくんに見られていたらしかった。

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