まちこりーたside
春はもうすぐ終わりを告げようとしているこの季節
私は嫌でも“あの人”を思い出してしまう
表ではツッコんでばかりいたけれど裏では私に頼ってばかりのあの人
“頼りないな〜w”って言いながらも頼られるのが嬉しかった
だからきっと今でもあの人のことを想うのだろう
そう呟いた言葉は春風に乗って、あの人の元へ届くのだろうか……?
しろせんせーside
4月も終わりを迎えようとする今日此の頃。
俺は3年前まで恋人であり、メンバーだったあの人を思い出す
彼女がいなくなってからというもの、俺は精神的に弱くなっていた
いつもなら気にしないアンチコメントもまともに真に受けて、ニキニキ達のいじりに傷ついて
ふはっとから笑いした俺の声はあの人に届いているのだろうか
いや…………
届かないことなんてとっくにわかっている
それでも彼女を想っているのは
まだ心残りがあるからだろうか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。