第2話

一話 朝からうるさいとか何??
12
2025/10/22 10:44 更新
____ここはどこかに存在している学園、【識折学園】(しきおりがくえん)の物語。

全ての教科が学べる事で話題となっている学園だが、先生が個性的という理由でも人気である。

さぁ、識折の先生の日常を覗いていこう。
〜in 職員室〜
先生は朝早くから学園に来て、授業で使うプリントの準備をしたり、コーヒーを飲んでいた。
増田数
増田数
……今日は静かだな。
増田数
増田数
この静けさが毎日続けば良いんだが……
と、呟きながら机にもたれて缶コーヒーを飲んでいる。
……この、コーヒーを飲んでいるのが数学教師である増田 数ますだ すう。口が悪く、荒っぽい……いわゆるツンデレと呼ばれる性格をしている。
ガラガラ……!
円素理加
円素理加
ねぇ〜!! 理科室狭っっいから別の教室借りても良い〜? 出来れば広い教室で!
増田数
増田数
ッッ……前言撤回だ……お前さぁ……突然大声を上げながら入ってくんなよ! 俺が噎せただろうが!
職員室のドアを勢いよく開けながら入ってきたのは理科教師の円素 理加えんす りか。白衣が萌え袖でショタ感がハンパないが、普通に成人である。
円素理加
円素理加
あっ、ちょうど良いところにまっすーが居るじゃーん!
円素理加
円素理加
ね、まっすーの教室借りても良い〜? 良いでしょ?
増田数
増田数
は? 良くないが?
増田数
増田数
……後、前から言ってるが、俺をまっすーと呼ぶな!! 何回言ったら分かるんだ!
円素理加
円素理加
え〜でも、僕のおかげで生徒もまっすーと呼んでくれてるよ?
そう、理加は数の事を『まっすー』と呼び、生徒に流行らした張本人である。(数は嫌がっている)
円素理加
円素理加
でも、なんか仲良くなってる感じがするでしょ!
増田数
増田数
無いが??
増田数
増田数
逆に舐められてる感じしかしねぇよ!
円素理加
円素理加
あっちゃ〜……そっかー……まっすーの感性が無いだけなんだね……可哀想に
増田数
増田数
おい、聞こえてるぞ、止めろ!
ほぼ日常とも言える言い合いが職員室に響き渡っている中、またドアが開いた。
国場国子
国場国子
おや……またやってるんですね。本当に仲が良いこと……
増田数
増田数
はぁ……そうだ、『また』やってるんだ
増田数
増田数
よく懲りないよな?
と、数はため息をついて呆れた声を出す。理加は後ろで色々言っているが……全て無視されている。
国語教師である国場 国子こくば こくこは自身の席に座るとすぐに準備を始め出した。

国子と言えば、優しい声で生徒を寝かしてしまう魔法があると囁かれており、毎回一人は寝てしまう……という話が有名だ。
国場国子
国場国子
……にしても、今日は人が少ないこと。私が早いだけなんでしょうね……?
円素理加
円素理加
うーん……確かにそうかも!
円素理加
円素理加
いつもだったら、もうちょい騒がしいよね〜
増田数
増田数
それはお前のせいだろ……
たわいもない会話を繰り広げていた時、廊下から誰かの歌声が漏れ出していた。

その歌声は明らかに近付いてきている。
米味英夏
米味英夏
California girls We're unforgettable...♪*゚
米味英夏
米味英夏
Daisy Dukes Bikinis on top〜♪
米味英夏
米味英夏
っと、おはよう〜!
聞き覚えのある有名な洋楽の歌詞を口ずさみながら現れたのは英語教師である、米味 英夏べいみ えいかだった。

彼女は海外旅行好きないわゆる帰国子女である。その為か喋り方にも癖があり、英単語を混じえて会話をする。
増田数
増田数
いつも元気だよな……
米味英夏
米味英夏
私はいつもfull energyだからね!
英夏はイヤフォンで曲を聴いているらしく、リズムを取りながら自分の席に着いた。
米味英夏
米味英夏
annoyanceじゃなかったら良いんだけど……曲流してもOK?
増田数
増田数
普通に迷惑なんだが?
国場国子
国場国子
まぁ……音を小さくすれば良いと思いますよ
国子の言葉を聞くと、英夏は嬉しそうにイヤフォンを抜き取り、そのままスマホの音量を少しだけ上げた。

スマホから洋楽の続きが聴こえてくる。ここだけクラブ会場の様に見えてきた。
円素理加
円素理加
やっぱり盛り上がるね〜!
円素理加
円素理加
僕の気分も上がっちゃいそう!
増田数
増田数
お前はこれ以上気分を上げるな。
円素理加
円素理加
えっ……酷くなーい?
ガラガラ……
地天歴公
地天歴公
おや、もう居ましたか。
国場国子
国場国子
えぇ、おはようございます
明らかに紳士的なオーラを漂わせて現れたのは社会教師の地天 歴公ちてん れっこうだった。

彼は本当に態度が紳士的であり、一部の生徒から対応で騒がれている。
増田数
増田数
はっ、しっかりしたやつだな……コーヒーなんてなんでも良いだろ
歴公は自身の机に置いていたコーヒー豆の袋を取り出し、コーヒーミルに飲みたい分を入れていた。

この人は本格的にコーヒーを飲むのが趣味なんだそうで、毎回コーヒーミルを使っている。(缶コーヒーを飲んでない気がする)
円素理加
円素理加
はえー……これが紳士の嗜みってやつ?
米味英夏
米味英夏
Wow! コーヒーの匂いがしてきたよ!
こうして、朝の時間は毎回コーヒーの匂いに包まれている。
安都美留
安都美留
音先生……っ、早いよ〜
観優音
観優音
ねぇ〜〜!!
観優音
観優音
朝から洋楽流してる先生はどこ〜!!
勢いよく現れたのは音楽教師である、観優 音みゆう おと。そして後を追い越されたのが美術教師の安都 美留あんとみつるだ。
音は洋楽を流している犯人を見つけると嬉しそうに近寄って行く。
観優音
観優音
あ〜!
観優音
観優音
やっっぱり英夏ちゃんじゃーん!
観優音
観優音
センス良すぎじゃない?
米味英夏
米味英夏
わ〜、音先生も知ってるの?
安都美留
安都美留
はぁ……急に走り出すと思ったら……そういう事かぁ
遅れてやってきた美留はベレー帽の絵の具を少し垂らしながら席に座る。
笑木野家古
笑木野家古
あら〜丁度良いわね
笑木野家古
笑木野家古
私、朝からクッキーを作ってみたんだけど……多すぎちゃって……
円素理加
円素理加
クッキー!?
円素理加
円素理加
欲しいんだけど!
米味英夏
米味英夏
あ〜! meの分はある??
笑木野家古
笑木野家古
勿論、なんなら生徒の分まであるわよ?
笑木野家古
笑木野家古
だから……沢山食べなさい?
円素理加
円素理加
やったー!! 貰うよ〜!
増田数
増田数
こいつら……ガキかよ……?
増田数
増田数
俺も……少し貰うぞ
ニコニコと焼きたてのクッキーの匂いを漂わせてやってきたのは家庭科教師の笑木野 家古えこの かこ

家庭的なママ枠であり、毎回朝から何かを作っては皆に分けている。
地天歴公
地天歴公
ふふ……それでは私も一つ
国場国子
国場国子
皆さんが貰うのであれば……私も貰いましょうか
丁度コーヒーが出来た歴公がクッキーを貰いにやってくる。

コーヒー片手に一枚のクッキーを持つ姿は様になっていた。
能路義工
能路義工
あ〜……クッキーか?
能路義工
能路義工
……匂いがするな。
朝から暑かったのかつなぎを下ろして黒いタンクトップ姿で現れたのが技術教師の能路 義工のうろ ぎこう

彼の鍛え上げられた体と黒タンクトップがよく似合っている男性だ。
直軽体総
直軽体総
えぇ……クッキーと言ったか!?
直軽へるす
直軽へるす
ちょっと体総……!
笑木野家古
笑木野家古
ふふ、タイミングが良いわ
笑木野家古
笑木野家古
そうよ、クッキーはどうかしら?
その後ろからクッキーの話を聞いた体育教師の直軽 体総じかる たいそうと同じく体育(保健体育)教師である双子の直軽 へるすじかる へるすがやってきた。
直軽体総
直軽体総
良いのか! ありがとうな〜!
直軽へるす
直軽へるす
わわっ、僕にも!
直軽へるす
直軽へるす
ありがとうございます……!
笑木野家古
笑木野家古
ふふ、遠慮はいらないからね
笑木野家古
笑木野家古
可愛い子ね……
能路義工
能路義工
……俺も、良いか?
笑木野家古
笑木野家古
ん、はい
笑木野家古
笑木野家古
どうぞ?
義工は照れくさそうにクッキーに手を伸ばしてそのまま勢いよく齧り付いた。
地天歴公
地天歴公
……少しコーヒーが余りそうだ、誰か飲みません?
コーヒーミルには少しだけ残ったコーヒーが溜まっている。
大体……一杯分はあるように見えた。
安都美留
安都美留
ふふ……じゃあ、僕が飲もうかな
円素理加
円素理加
あ〜、僕も!
増田数
増田数
お前には苦くて飲めねぇだろ……
円素理加
円素理加
流石に僕を舐めすぎじゃない?
段々言い合いになっていく中、他の先生達は少し楽しそうに頬を緩ませていたのだった。
一話目は長くなりましたが、二話目からは短めの時系列が繋がってない短編集を書いてこうと思います!

プリ小説オーディオドラマ