あなたside
椅子に座って先輩を待つ。
時刻はもう23時。
先輩はどうして来ないの…?
そう言って私は家を出た。
花たちの止める声なんて無視して。
真っ暗で大晦日なため人が少ない。
私は必死で先輩を呼ぶ。
近所迷惑にならないか。
そのくらいの声量で必死に叫ぶ。
すると、後ろから声がして。
後ろを振り返ると、
後ろには美桜さんがいた。
”────もうこの世に居ない。”
そうだ。美桜さんは知らなかったはず。
私は膝から立ち崩れた。
先輩と最期を過ごせなかった。
私は美桜さんの手を借りて立ち上がり、
家へと帰った。
私はその間も涙が止まらなくて、
美桜さんの肩を借りてフラフラになりながら、
花たちの元へ向かった。
先輩との恋は、あっという間に終わった。
いや、終わっていた。
𝐍𝐞𝐱𝐭➸













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。