第49話

第47話 借りる
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2024/12/30 08:00 更新
あなたside

椅子に座って先輩を待つ。
時刻はもう23時。

先輩はどうして来ないの…?
杉咲花
……料理冷めちゃったね。
永瀬廉
なんでこうへんねん。
提案してきたんは平野っちやろ…?
(なまえ)
あなた
……私、もう1回探してくる。
そう言って私は家を出た。
花たちの止める声なんて無視して。
(なまえ)
あなた
先輩〜?
真っ暗で大晦日なため人が少ない。
私は必死で先輩を呼ぶ。
(なまえ)
あなた
先輩〜!先輩……!
近所迷惑にならないか。
そのくらいの声量で必死に叫ぶ。

すると、後ろから声がして。
紫耀は来ないよ。
(なまえ)
あなた
……え?
後ろを振り返ると、


































































































































今田美桜
まんまと騙されちゃって。
(なまえ)
あなた
……美桜さん?
後ろには美桜さんがいた。
(なまえ)
あなた
どうして…ここに?
今田美桜
どうしてって、紫耀に頼まれたの。
(なまえ)
あなた
…先輩の居場所知ってるんですか!?
今田美桜
……えぇ、知ってるわ。
(なまえ)
あなた
教えてください!
先輩、いつまで経っても来なくて…!
今田美桜
……それは無理。
(なまえ)
あなた
……どうして?
今田美桜
…紫耀は。












































































































‪”‬────もうこの世に居ない。‪”‬
(なまえ)
あなた
…………えっ?
今田美桜
紫耀は自分の運命を知りながら、
あなたと一緒にいたの。
(なまえ)
あなた
…それってどういう
今田美桜
だから。
元々、年越しに一緒にいることは出来なかったの。最初から。
(なまえ)
あなた
…そんなの、先輩は言ってませんでしたよ。
今田美桜
最愛の人に言えるわけないでしょ。
一緒に年越せる!って思ってんだから。
(なまえ)
あなた
……先輩は、
もう…死んじゃったってことですか?
今田美桜
…私も聞いて驚いた。
紫耀が元々死んでたなんて。
そうだ。美桜さんは知らなかったはず。
今田美桜
本当は同い年だったのね。
(なまえ)
あなた
…先輩はどうして美桜さんに。
今田美桜
さあね。私には脈ナシだったから。
話しやすかったんじゃない?
(なまえ)
あなた
だからって私に何も言わないで……!
今田美桜
もし紫耀と同じ立場なら、
あなたも永瀬って幼なじみに託してたでしょ?
今田美桜
紫耀と永瀬を想う気持ちは違う。
紫耀は脈アリ。永瀬は脈ナシ。
(なまえ)
あなた
…それは、そうですけど。
今田美桜
紫耀の気持ちを考えてみなさい。
あなたを想っての行動なの。
(なまえ)
あなた
……そんな。
私は膝から立ち崩れた。
先輩と最期を過ごせなかった。
今田美桜
…年越しパーティーしてるんだって?
(なまえ)
あなた
……はい。
まだ始めてないですけど。
今田美桜
私も入れて。
あの2人にも話した方がいいでしょ。
(なまえ)
あなた
……分かりました。
今田美桜
詳細はそれから。
とにかく紫耀は来ない。分かった?
(なまえ)
あなた
……こんがらがってますけど、
詳しく後で話してください。
今田美桜
…分かったわ。
じゃあ……行きましょうか。
(なまえ)
あなた
……はい。
私は美桜さんの手を借りて立ち上がり、
家へと帰った。

私はその間も涙が止まらなくて、
美桜さんの肩を借りてフラフラになりながら、
花たちの元へ向かった。

先輩との恋は、あっという間に終わった。
いや、終わっていた。

𝐍𝐞𝐱𝐭➸

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