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酒がだいぶ回った頃。
満月を見上げてみると星も一緒に見えた
そして、今日の大本命。
あなたの下の名前の横顔を眺める
そして、一言こぼす
不思議そうな顔をするとどっちの意味かと悩み出した
酒のせいなのか。俺の言葉のせいなのか
どちらにせよどうだっていい
そう言いながら頬を触れると熱くて火傷しちまいそうだ
目を泳がせて俺を突き飛ばし酒を一気飲みする
空き缶をベランダの床に放り投げ、俺に問いかける
滑舌が回らず怒ったようなそぶりでリビングへと足を運んだ
そのままあなたの下の名前は1人で何本もの酒を空け、ボトルを空け、瓶を空け。なんでこんなにやけくそなのか酔ってる時に聞いた
ふん、と好きなやつ_彼氏との会話を見せてきた
あの日見たエレベーターの女を彼女だと思ってんだろう
こいつはなんの仕事してんのかもわかんない。
けど、高級なマンションでいちばん広い角部屋を確保できるこいつはすげぇやつ。つぅことだけがわかった
初めて見た時から思ってた。
こいつは今までのヤツと違う
不思議な奴なんだ
見たことねぇ
目を見開くあなたの下の名前
数秒の時が流れた
こいつの家庭環境等はもう調査済みだ
母親はクソ浮気女
父親はクソギャンブラー
兄も同様クソギャンブラー
妹は悲劇のヒロイン演じるクソ。
全員クソがつく
そう言って俺の寝室へと手を引いた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。