第2話

審判官は心配症。
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2024/04/26 08:19
今日の天気も絶好調。
この日は、フリーナにとって少し厄介な日だった。
フリーナ
フリーナ
…外…。出たくない…。
前日、シュヴルーズに迷子を助けてもらい、無事帰宅したフリーナだったが。
今日は少し審判官ーーーー否、ヌヴィレットに用があり、外へ出なければいけない。
だが今日はシュヴルーズがいつも見回りをしている日。
もし見つかってしまえば心配される、いや、着いてくるだろう。
フリーナ
フリーナ
…メリュジーヌさえいればなぁ…
正直、フリーナはまたあの迷子になる醜態を見せたくないようだ。
扉からノック音が聞こえた。
フリーナ
フリーナ
!?誰だ?もしかしてヌヴィレット直々に来たのか…?
急いで玄関へ向かう。
フリーナ
フリーナ
はーい…って!?
シュヴルーズ
シュヴルーズ
またお会いしたな、フリーナ様
フリーナ
フリーナ
な、なんでここに…!?
シュヴルーズ
シュヴルーズ
ヌヴィレット様からの命令だ。来るのが遅すぎる。
フリーナ
フリーナ
えっ!?
急いで時計を見た。
シュヴルーズ
シュヴルーズ
通常なら2時に来る予定だというのに、もう30分も経っているぞ。
フリーナ
フリーナ
す、すまない…
フリーナ
フリーナ
ってあれ、敬語抜けてないかい!?
シュヴルーズ
シュヴルーズ
ああ、忘れていた…。
全く気づかなかったシュヴルーズだが、それは置いといて。
フリーナ
フリーナ
もしかして…前の僕を見て敬語すらする気がなくなってしまったのか…!?
シュヴルーズ
シュヴルーズ
ゴホン、それは置いておきましょう。
フリーナ
フリーナ
もういいよ…
シュヴルーズ
シュヴルーズ
急いで、いきますよ。
時計を指さし、急いで準備するよう言いつける。
フリーナ
フリーナ
う、いくよ…























ヌヴィレット
ヌヴィレット
ふむ、ようやく来たか。
フリーナ
フリーナ
すまないよ…
フリーナ
フリーナ
で、なんで「元」水神の僕を呼びたしたんだい?
ヌヴィレット
ヌヴィレット
それがな…
少し黙ったヌヴィレットだが、直ぐに答える。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
フリーナ、貴方は先日、迷子になっていたんだろう?
フリーナ
フリーナ
ぎくぅぅううう!
いきなりの宣言に焦ったフリーナ。
これは致し方ない。何故ならヌヴィレットに昨日の件がバレているからだ。
この発言にはシュヴルーズも驚きの表情だった。
華麗に座っていたフリーナも、すぐに立ち上がる。
フリーナ
フリーナ
なんで君がこの件を知ってるんだい!?
ヌヴィレット
ヌヴィレット
…それはな、買い出しに向かわせていたメリュジーヌからの発言でな。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
私が直に見た訳では無い。
フリーナ
フリーナ
くぬぅ…!
シュヴルーズ
シュヴルーズ
ということは、私もその件で…?
ヌヴィレット
ヌヴィレット
嗚呼。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
何も、叱ったりする訳でもない。
紅茶を取り、優雅に飲むヌヴィレット。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
こちらもフリーナの遅刻で時間が無くてな。
フリーナ
フリーナ
だからすまなかったって…
ヌヴィレット
ヌヴィレット
フリーナ。君にメリュジーヌを付ける。
フリーナ
フリーナ
シュヴルーズ
シュヴルーズ
ほう…それは何故
ヌヴィレット
ヌヴィレット
元水神だとしてもフォンテーヌ邸で迷子となると、こちらの育成が悪いのではなどの声を貰うからな。
フリーナ
フリーナ
え…。なんだいそれ。聞いたことないけど…。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
一時期使いのメリュジーヌが迷子になった時、「育てがなってない」などの声を貰ってな。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
元水神だとしても、フォンテーヌとしてはそのようなヘマはして欲しくない。
フリーナ
フリーナ
くっ…気をつけるよ…
シュヴルーズ
シュヴルーズ
シュヴルーズ
シュヴルーズ
ヌヴィレット様。少し宜しいですか?
ヌヴィレット
ヌヴィレット
何だ?
シュヴルーズ
シュヴルーズ
それはただの、ヌヴィレット様の心配なのでは?
沈黙。
汗一つかかないヌヴィレットだが、一向に話そうとしない。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
…その通りだ。
フリーナ
フリーナ
シュヴルーズ
シュヴルーズ
フリーナ
フリーナ
って!心配症すぎないかい!?
フリーナ
フリーナ
僕の迷子1つや2つでメリュジーヌを付けるのはおかしいと思ったら…そういう事だったのか!
いきなり大声を上げたフリーナだが、正直恥ずかしかった。
あの審判官のヌヴィレットにこんなにも心配されるなんて、自分でも恥ずかしく感じる。
シュヴルーズ
シュヴルーズ
ヌヴィレット様。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
シュヴルーズ
シュヴルーズ
それなら私が着きましょうか?
フリーナ
フリーナ
え?
ヌヴィレット
ヌヴィレット
…まぁいいだろう。
フリーナ
フリーナ
いや良くない良くない!
フリーナ
フリーナ
元々いらないって!
シュヴルーズ
シュヴルーズ
フリーナ様、これはヌヴィレット様が心配してくれてるんですよ。
フリーナ
フリーナ
違うって!
シュヴルーズ
シュヴルーズ
どうせ私も最近休暇を貰ったばかり。フリーナ様が今になってフォンテーヌ邸に慣れるのはアレですが、
フリーナ
フリーナ
ちょっと!アレってどういう事だい!?
シュヴルーズ
シュヴルーズ
私からやりたいと決意しているんです。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
…ふむ。
ヌヴィレット
ヌヴィレット
いいだろう、元々休暇は好きに使ってもらって構わない。
シュヴルーズ
シュヴルーズ
ありがとうございます。
フリーナ
フリーナ
ってもう!勝手に話を進めないでくれるかな!?
シュヴルーズ
シュヴルーズ
という事でヌヴィレット様からの許可は頂いた。
シュヴルーズ
シュヴルーズ
帰るか、フリーナ。
フリーナ
フリーナ
敬語は!?
この事が決まった途端、敬語が抜けたシュヴルーズだが、心の中では…
物凄く、嬉しかったようだった。















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急に切ってすんません。
読んでくれてあざます!
切り方下手すぎる
キャラ崩壊スターレイルだけど気にしないでね
おつから

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