門波side
本当に、この右手首の痣はなんなんだろう…
そんなことを考えながら、僕は朝ごはんを食べ終えた。
…ネットとかで調べたら出てこないだろうか?
そう思い、スマホで、
「螺旋階段 心霊スポット」と入れて検索した。
そうしたら…
「恐怖!配信者二人が心霊スポットで行方不明に…」
という、いかにもな題名の動画が出てきたので、見ることにした。
この二人は、「泥梨」という心霊スポットに来ている様だ。
僕は、迷いなく再生ボタンを押した。
動画を再生すると、いきなりハイテンションな二人の挨拶が耳に入った。
場面は変わり、トンネルの中が映し出された。
トンネルの中には一応電気は通ってはいたが、殆どが壊れた蛍光灯だった。
そのせいで、トンネル内はあまり明るくはなく、少し不気味だった。
男がそう言った
瞬間ーー
カメラの端に、何か「黒い物」が見えた。
それは、夢に出てきた「なにか」と、とても似ていた。
…でも、この二人は気づいていない様だ。
何故?
またまた場面は変わり、周りに枯れ木が沢山あり、落ち葉が絨毯のように敷き詰められている所になった。
やがて開けた場所にでた。出来立ての綺麗な家や、恐らく新しく作られたであろう井戸があった。恐らく村だろう。
尤も、出来立ての綺麗な家と言っても木造建築で、いかにも昔の家ですよ感がプンプンする家だが…
でも、こんなに綺麗な家などが並んでいるのに、人が生活している感じは全くしなかった。
カメラの視点が急に動く
時間は夜。暗いが、ライトのおかげでよく見える
その螺旋階段は、家が並んでいる場所からまあまあ離れた場所にあった。
そもそも、地上から直結の螺旋階段そのものが異質なのだが…
僕は、その螺旋階段に、見覚えがあった。
ーーーとても新しい点を除けば。
そう、夢に出てきたあの螺旋階段と、全く一緒なのだ。
底が見えないほど深いのも一緒だし、
コンクリートで出来てる所も一緒だ。
一緒なのだが……新しい。新しすぎる。
夢に出てきたのは、とても古くて、それでいて不気味な螺旋階段だ。
でも…やっぱり新しい。
…………まるで…「時間が巻き戻ってる」みたいだ………
長いので、一旦切ります














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!