ミンギュside
ウォヌヒョンのことは、世界でいちばん好き。
ウォヌヒョンも僕のことが世界でいちばん好き。
それを願っていたのに、今日は失敗だ。
嘘をついた。
告白はチャナを守るためだけのものだったってこと、
そんなわけないじゃん、
こんなにウォヌヒョンのことが好きなのに、
俺はいつも、ウォヌヒョンを俺に溺れさせるのに必死。
余裕なんてない、そう振る舞ってるだけ
ハグもした。キスもした。それでも付き合わない。
それが愛を深めるんだと、ずっと思っていた。
今日はウォヌヒョンを傷つけた。
嫌われたのかもしれない。
ウォヌヒョンが帰る前の抵抗は、
いつもの照れ隠しではなく、本当に避けているような感じだった。
泣かせてしまった。
嘘をついた後、そして無理矢理ハグをした後
今日でウォヌヒョンが俺に対してどういった感情を持っているのかがわかった。
いや、ずっとわかってたんだ
付き合っていない、という関係のなかで生まれた不安を消すために、
ウォヌヒョンの反応で、ウォヌヒョンの気持ちを確認し、心を満足させる。
俺が今までしていたのは、こういうこと。
ただ、呆然として何もできずにいたところに、やっとため息が出る
…このまま反省してるだけじゃダメだよな、
ウォヌside
部屋から出ても、俺はミンギュのマンションのエントランスから、離れられないでいた
どうしても未練があった。
最後のハグは俺を想ってしたものなんじゃないかと、
今からでも、引き留めに走ってきてくれるんじゃないかと、
失恋して、こんな思いをしたのに、ミンギュから離れたくない、そんな俺は結構バカだと思う
…やっぱりもう帰ろうかな、
… そうじゃないんだよ、
ミンギュが追いかけてくれただけでも嬉しいはずなのに、
まだモヤモヤとした気持ちが消えない。
…俺が言って欲しいのは、そんな謝罪じゃなくて、
ぎゅぅ
ミンギュから離れて、目線を重ねる。
そうだよ、「好き」 それがずっと、聞きたかった
ミンギュの本当の気持ちが聞きたかった。
それを聞いた瞬間、視界がぼやけて、同時に幸せな気持ちになったんだ。
ミーニー完結!
ではないけど、やっと付き合いましたね~!
今のところオフィスラブ全然ないので、今度出していきます!
ミーニーのオフィスラブもお楽しみに、!
純粋全年齢小説なので®ないですが、付き合った後のお泊まり編書こうと思います!
読んで頂きありがとうございます!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。