第6話

夕日と君の笑顔(2)【ジン ジミン】
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2018/07/03 13:25
ジンヒョンに告白されたあの日から...
ジンヒョンのあの寂しそうな笑顔が頭から離れなくなった。

まぁ、今でもテヒョンのことは好きなんだけど、前みたいな好きじゃなくて
ちゃんと友達として好きになれてる気がする。

気が早いって?
それはジンヒョンのおかげなんだ。

テヒョンは、
最初は振ってしまったからなのか僕と気まずそうにしたりしていたけど、
ジンヒョンが僕とテヒョンが気まずくならないように
楽屋にいる時や宿舎にいる時も僕と居てくれて話しをしてくれて、テヒョンに話を振ったり...
そういうところはジンヒョンはすごいと思った。

そうしていくうちに
テヒョンは今までみたいに抱きついたりしてきてくれるようになった

でも、
テヒョンがいつも通りになると、
ジンヒョンが僕の隣にいることが少なくなった...

僕はそれが少し寂しくなって、楽屋でグクと笑顔でいるジンヒョンに近寄った

「ジンヒョン、ちょっといいですか?」
そう声をかけると
グクに向けられていた笑顔が僕に向けられる

「ん?どうしたの?」
「今じゃなくてもいいんでちょっと話したいんです」
「わかった。帰りにしよっか?」
「はい」

僕に向けやれていた笑顔はまたグクに向けられた

それから、
事務所で仕事を終わらせみんなが帰る用意をしている時...ジンヒョンが僕の所にきてくれた

「ジミン、どこ行く?」
「屋上がいいです」
「わかった。じゃぁ、行こ」

二人で事務所を出て、屋上にきた。
そして、あの時みたいに隣同士で座った。

「またテヒョンと何かあった?」
と心配そうに僕を見ながらジンヒョンが話をしてきた。
僕が首を横に振ると、「そっか。ならいいけど」と笑顔で言ってくれた。


「僕...あの時これからどうやってテヒョンと接すればいいかわからなかったんです。それをジンヒョンが隣にいてくれて気まづくならずすんだんです。」

「役に立てたなら良かった」

「でも...一番はあの時のジンヒョンの顔が忘れられなかった」

「僕の顔?」

「うん。僕に好きだって言ってくれた時...僕がビックリしちゃったあとに忘れてって言った時の笑顔がすごく寂しそうに見えて」

「あれは...ほんとは忘れてほしくないのに言っちゃったからね(笑)無意識にそんな顔をしちゃったのかもしれない」


「それでね、ジンヒョン。なんで最近僕の隣にいてくれないんですか?」

一番聞きたかったことをジンヒョンにきいた。
すると「テヒョンが居てくれてるでしょ?」と僕の顔を見ずに言った。

「ジミンの隣にいると...どんどん自分だけのジミンでいて欲しくなっちゃうから...だから」

言葉を続けようとしたジンヒョンに僕は抱きついた

「ジンヒョンが隣にいないと寂しい...」
と抱きついたままジンヒョンに言うと、ジンヒョンはビックリしてた

「でも...テヒョンのことは...?」
と不安そうに聞いてきた。
まぁ、そう思うよね(笑)

「ジンヒョンのおかげで、友達として接せれるようになったと思う。だから、そういう好きじゃない。でも...ジンヒョンのこと、ずっと気になるんだ。僕を一人にしないで下さい...」

やっと、
自分の気持ちを言えた。
僕が自分の気持ちを話すと、ジンヒョンの腕が僕の背中に回ってきて抱きしめてくれた

「ありがとう。ジミン...僕、結構束縛しちゃうかもよ?束縛しないようにとは思ってるけどね(笑)」

「大丈夫です。束縛って愛されてる証拠でしょ」

屋上で、
また二人で笑いあった。

その日も夕日が綺麗で、
僕の大好きなジンヒョンの笑顔(笑顔だけが好きなんじゃないよ?)が輝いていた

END

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