第30話

ごめん...《SIN》
1,480
2018/08/20 11:50
なんで、
あの時...あんなことで喧嘩して
ヒョンを傷つけたんだろ。

ヒョン...
ほんとにごめん...

そんなことを思いながらテレビをみていると携帯が鳴った。
誰だ?と思ってみると画面には
〈ジンヒョン〉と表示してあった。
俺はすぐに携帯を取った

「ヨボセヨ、ヒョン?どうしたんですか?」
「ユンギ...今何してた?」
「今は作業室でボーッとしてましたよ」

ヒョンのこと考えてたなんて
恥ずかしくて言えない

「僕は...ユンギのこと考えてた。そしたら声が聞きたくて」
「ヒョン...俺もヒョンのこと考えてましたよ」
「ほんと?」
「ほんとですよ」
「あのさぁ、ユンギ...」
「ん?どうかしました?」
「会いに行ってもいい?」
「もちろんいいですよ」
「今からいく」

それだけ言うと電話が切れた。
ヒョンにしてはせっかちだなと笑いそうになった。

数分後、
ヒョンが作業室に来た。

ドアをノックされ、
ドアを開けるとヒョンは俺に抱きついた
俺もヒョンをぎゅっと抱きしめた

「ユンギ...会いたかった」
「俺もですよ。ヒョン...。あのときはごめんなさい。ヒョンを傷つけた」
「もぅ、気にしてないよ。それよりユンギに会えない方が嫌だった」

俺は少しヒョンを離した。
すると、ヒョンは俺を見つめてきた。
俺はたまらずにヒョンのぷっくりした唇に吸い付いた

唇を離すと、
ヒョンが顔を真っ赤にしてた。

「ヒョン、また俺の隣にいてくれますか?」
「もちろん」

と俺の大好きな笑顔で言ってくれた。

プリ小説オーディオドラマ