第14話

10話
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2026/03/18 05:28 更新
窓から光が入り、ある人物を照らす。まるでその人物を見ろとでも言わんばかりに...

「貴様!この度のフィットア領消滅の件、どうやって責任を取るつもりだ!」
「金を出せば済む問題では無いぞ────」

そうだ。責任は取らなければならない。危険ではないと思い、住民たちを避難させなかった。
娘や息子、エリス、ルーデウス、ギレーヌ...様々な人物を巻き込んでしまった。

「静粛に!静粛に...王の御膳であるぞ!」
「ダリウス卿!」

ダリウスがこちらまで歩いてくる。

「まぁまぁ、そう責めるではない、こやつは......」

そこからダリウス色々喋り、最後に"足りぬ"とそう付けた。貴族の社会はそう簡単ではない。お金と謝罪だけで終われぬ程...そうだ。領地を消滅させ、住民のほとんどが死亡または行方意不明になった。

「それで責任を果たすには足りぬのだよ、サウロス。」

この責任は自分の首で払うしかない。

「フィットア領消滅の責任────我が首をもって果たしましょうぞ。」
「──────だそうです。いかがしますか陛下。」
「...............分かった。」

その後、陛下による、処刑と解任の宣言が行われる。陛下は少し、面倒くさそうにしながらもしっかり宣言をした。

「よくぞ、申したぞサウロス殿。微力ながらこのダリウス、その手助けを約束しましょうぞ。」

その言葉を聞いて、思ったこと、それは

「ゲスが、」

という気持ちだった。

息子たちは死んでしまった。あぁ、どうすれば良かったのだろう。
エリス──────お前は今どこで何をしている?

「そやつの首をはねよ!」

もし生きているのならどうか──────────
そして、その剣は振り下ろされた。その剣は首に...

───────届かなかった。

カキンッという甲高い、剣と剣がぶつかり合う時の特有の音と共に、処刑するための剣が弾け飛んだ。

「ギリギリセーフね。」

視界いっぱい、その赤い、赤い...炎のような髪で覆われる。

「お祖父様!助けにきたわ!」
「ちょっと...エリスさん。早いです。」
「ギリギリ間に合ったんだから、いいでしょ?」

どれだけその顔を、その後ろ姿を見たいと思ったのだろうか。どれだけ...

「お祖父様!泣いてるの?私が来たからには安心よ!」

エリスは剣で上段の構え取り、こう宣言した。

「お祖父様は殺させないわ。」

それはまるで...主人を取られてリードの外れた、"狂犬"のようだった。



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