ピロン♪
僕のスマホからLINEの着信音が聞こえた。
どうして僕にLINEを聞いてきたんだろう。
<数分前>
新しいクラスになって関わりがなかった人たちに囲まれしまった。やっと前のクラスの人たちと喋れるようになったと思ったらすぐにクラス替えだ。また入学当初からやり直しか。
そう思いながら、ラケットやら練習着やらを詰め込んだ重たいカバンを持ち上げた時だった。
名前を呼ばれて顔を上げた。
顔を上げると、目の前にキラキラさせた眼が映り込み、あまりの近さに驚いた。
彼女はそう言って笑った。
何を言い出すかと思ったら、LINEを交換してほしい?この子すごい、な。話したこともない、しかも異性にそんなこと言えるなんて。
僕には到底無理だ。
なんてヘタれた返事だ。
戸惑いすぎだ。たかがクラスメイトだろ。
コミュ障の僕にはヘタれた返事をするだけでも命懸け。まだ聞こえるように言えただけマシだ。
コミュ障は生きづらい












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!