君の奏でる恋の音色
大人は敵。
ヒリヒリ痛む右手首をさする癖がついていた夏乃は、常に大人達に嫌気が差していた。
退屈な学校生活がこれからもしばらく続くと思っていた夏乃には1人の少年、蒼君が映った。
「お前も自由に生きろよ、いつまでもそんな控えめな顔するな」
彼が冷たく吐き捨てた言葉に夏乃は苦しかった過去、音楽を嫌い、関わりを絶ったあの時を思い出す。
蒼君の音楽があれば、私は…。
※作者「誰か表紙を作ってください…」
ー 18,490文字
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update 2023/01/03