バーベキューも終わり、肝試しの時間。
去年と同様、2年生はお化け役。
回るのも嫌だけど、一人で待っているのも少し怖い。
お、来た来た。
あれは、田所くんと足立くんだね。
まずは、草を少し揺さぶってみようかな。
"カサカサ"
ふふふ。
完全にビビってるね。
しょうがないなぁ。
はぁ。
全く……
自分たちから呼んでおいて、あんなくらいでビビるとか……
もう少し根性入れなさいよ。
それから、続々と来るペアを色んな方法で驚かせた。
まあ、みんな怖くて逃げちゃったけど。
もうそろそろ、終わりかな。
"ブーブー"
マナーモードにしていたスマホの画面を見ると、最後のペア出発と書いてある。
最後か……
えっと、来てないのは……佐伯と雨宮先輩だ。
お、きたきた!
ん?
なんかこの状況……
出にくい。
え?
佐伯、部活終わってもバスケしてたの?
佐伯……
人に見えないところで努力してたんだ。
多分それは、佐伯だけじゃなくて、
雨宮先輩も。
だから、あんなシュートが打てるんだ。
佐伯も1年の中ではダントツで飛び抜けてる。
練習の成果、出てるんだね。
……あっ!!
驚かすの忘れてた。
つい、話に聞き入っちゃってた。
もう、バカ……
あ、もう戻っていいよね。
一応、確認のために帰っていいかをメッセージで尋ねた。
"ピコンッ"
『いいよ〜』
よし、戻るか。
ここは暗いし、斜面もあるからなぁ。
私はスマホのライトをつけ、慎重に歩く。
足元には枯葉が落ちている。
"ポタポタ"
ん?
雨?
どうしよう。
早く戻らないと……!!
私は少し早歩きになってしまった。
"ズリッ"
〜作者から〜
最近、投稿頻度が遅くてごめんなさい!
テストが近づいてきてるんです。
なるべく、週一で出せるように頑張りますので、よろしくお願いします。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!