自分たちを見て動かなくなった私に気づき、加賀美さんとやらが声をかけてくれた。
…私、は_____
__言って、しまった。…本人の前で。
私の言葉に、不破さんと甲斐田さんは眉をあげて驚いたような表情をした。
剣持さんは表情をピクリとも変えない。
加賀美さんは眉尻を下げて少し会釈をした。
加賀美さんと甲斐田さんが不破さんを引きずりながら連れて行き、剣持さんは真顔で帰っていく。
私は四人の顔を見ることができなくて、うつむいたまま見送ってしまった。
彼らが廊下を歩くだけで、周りの生徒が歓声をあげる。
そんな人たちと、関わりを持つなんて、私は______
どうやら、美兎は私が過去に何かあったのだろうと察しているようだ。
私を安心させるように柔らかく笑う。
私がぽつりとつぶやいた内容に訝しむ様子もなく、美兎は平然とした顔で言う。
その言葉に、心が少しだけ軽くなった。
その時、教室の時計をちらりとみた美兎が急に声を上げる。
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いいんちょの敬語とタメ混ざってるの好き












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!