ある日の朝のこと。
私の家は、妹は愛され、私は虐待を受ける。
それが当たり前の家庭だ。
今日も、朝3時に起きて、どうせ捨てられるご飯を作る。
7時30分になったら、母と父を起こす。
お母さんの部屋の前にて~
コンコン
起こしに行けば舌打ちしかも笑いながらw
理由は簡単。
それだ、私が傷つけばざまあって思うから。
最初の頃は、分かっていても本心で悲しかったけど、感情を表に出すと怒られるから我慢してた。
最近は、日常的なこと過ぎて何も感じない。
そうして母の部屋を後にする。
父の部屋にて~
コンコン
父は、今までの私のこの人生のなかで一度も、朝はキレたことがなかった。
でも、今日は、
まさかの舌打ち。
顔には出ていないはずだけど、内心凄く驚いている。
とりあえず、母と妹の場合はスルーするが、父は珍しいため一応聞いてみた。
父の言ったことは正論だけど、母と父を同時に7時30分に起こすことは決して無理だと思う。
罰とは何だろうか?
父は、家族の仲でも権力はないが代わりに一番、私へのあたりが強い。
だから、出来れば暴力系はないことを願う。
この時はまだ、この家を追い出されることになるなんて思ってもいなかった。
30分後。妹の部屋にて~
妹を起こすのは、8時。
起こしたら、まず、朝の運動みたいな感じで殴られて刺される。(腕だから、死には至らない。)
コンコン
そう告げて、殴られる準備をしていた。
けれども今日は、殴られるのではなく、刃物で心臓のあたりを刺してえぐられた。
痛いけど、痛いっていえない。
きっと、父の言っていた罰は、これのことだったんだろう。
そう思った直後、私の意識は途絶えた。
気がつくと、ここは外、恐らく人が寄りつかないような山だろう。
とりあえず、家を追い出されて、しかも心臓のあたりの刺されたところの傷が深い。
だから、どこかの公園にでも行こう。
そう思って歩いていたら、この間、妹たちがテレビで見ていたホラースポットと有名な公園。
水道があるし、池もあるからしばらくは暮らせるだろう。
え、近づいてきてるんですけど。
っていうか、今夜ですよね。
ここ、さっき書いてあったけど、心霊スポットの雄ヶ池だよ。
もしかして、YouTuberさんとかかなぁ。
なんて言えばいいんだろう?
え、私なんかの心配をしてくれた。
え、どいこと?なんで、初対面の人が、心配してくれてんの?
そんな、もらっちゃっていいの??
え、いいの?、、、(.. )恥ずかしいかも、、
え、私は、感情を表しちゃいけないんじゃないの?
か、可愛いですと?!
なんかこの人達になら相談してもいい気がした。
いっても、どうにもならないとは思うけど。
は、え、どうしてそうなる??
なぜだか、この人達は、信じていい気がした。
この時はまだ、明日最悪の事態が起こるなんて、思ってもいなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!