第10話

 # 010
70
2025/12/20 12:00 更新



 





 
L . side










... 此処は何処だろう





ないこさんと、りうら裙は?





無数の手によって俺は





扉の向こう側へと渡ってしまった










扉は別世界へと繋がっているのかもしれない





床は 2cm ほどの高さの水で満たされ





周りに何も無い、広い空間だから





... 否、何も無いは言いすぎた





ただ一つだけ










「 列車が通っている 」










俺が入ってきた扉は既に固く閉められ





押しても引いても、びくともしなかった





 
L .
L .
 この列車に
 乗るしかない ... ? 





ここには





目がたくさんある生物





絵に描いたような歪な形をした生物





色が到底人間には見えない生物など





人間じゃない





多分、妖怪とか幽霊とか





そういう類のものがいる場所










... 此処に来たってことは





他の生徒たちみたいに、俺も死ぬ?





俺も、あのように





人間の原型を失ってしまうのだろうか




















それが少しだけ、怖かった






 
Monster .
 オ前 モ 
 此 列車 乗 ル ? 





急に声をかけられ





びくっと体が震える





俺は反抗するのが怖くて





何されるかわからなくて





言われるがまま列車に乗った





中は意外と広く、ところどころ空いている感じ





俺は一つの席に座り、じっと窓の外を見る





重力があるのかないのか





外には色々なものが浮いている





でも、俺には重力が働いている





なんだか、不思議な場所だなぁ





 
Monster .
 生者 ... ? 
Monster .
 本当 カ ?
 喰 エ ル ノ カ ? 





俺の推測だと此処は





死者が訪れる場所





生者が訪れない、訪れられない場所





ないこさんは 出会った当初に言っていた





「 死者は生者を喰らう 」 と





俺はまだ、生者だから





死者にバレると死ぬ





喰われる










俺の周りには先程の声で





多くの怪異が集まってきた





... 死ぬ?





死にたいとは思ったことがある





でも、実際に死にそうになると怖くて





死にたくないなんて思ってしまって





ほんと ... ッ





自分勝手だなぁ ... ッ










もう 諦めそうになった時





急ブレーキがかかって、列車がゆっくり止まった




 
L .
L .
 ... ぇ ? 





皆が慌てる





心配する





怯える





そんな混沌な状況になったとき





車両間の連結部分から





俺と同じ、人型の姿があらわれた





一目見るだけでわかった










彼はないこさんと同じ、怪異だと





 
__
 冥界行きの列車を
 止めてしもたのは謝罪する 


 
__
 やけど ... 
































































































































 
Y .
Y .
 生者を冥界に送るほど
 俺達は仕事を放棄しぃひんので 





 



 

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