第9話

8話
69
2026/08/17 03:04 更新
翌日。 

いつものように洋館へ向かったあなたは、門の前で足を止めた。
そこには、一枚の白い張り紙。




『老朽化のため、来月より解体工事を開始します。立ち入りは○月○日までとなります。』


(なまえ)
あなた
……え.ᐣ
あなたは何度も文章を読み返した。

"解体"

その二文字が頭から離れない。

もし洋館がなくなったら、この庭はどうなるのだろう。

赤いバラは。

そして、ロゼは──。
庭へ入ると、ロゼはいつものようにバラの手入れをしていた。
Rz
Rz
あなた、おはよう
その優しい笑顔を見た瞬間、ロゼの目に涙が浮かぶ。
(なまえ)
あなた
ロゼ…….ᐟ‪.ᐟ‪
思わず駆け寄ると、ロゼは少し驚いたように目を丸くした。
Rz
Rz
どうしたの.ᐣ
(なまえ)
あなた
洋館が、解体されるって…
あなたの震える声を聞いたロゼは、静かに目を閉じた。
Rz
Rz
…
Rz
Rz
やっぱり、その日が来たんだね
まるで、最初から知っていたかのようだった。
(なまえ)
あなた
知ってたの.ᐣ
Rz
Rz
うん
ロゼは赤いバラを見つめながら、小さく笑う。
Rz
Rz
この庭がなくなったら、俺もここにはいられなくなる。
あなたは何も言えなかった。
Rz
Rz
だから今年が……最後なんだ
風が吹き、花びらが舞う。

その景色は、いつもと同じはずなのに、今日はどこか寂しく見えた。

(なまえ)
あなた
嫌だよ…
あなたはうつむいた
(なまえ)
あなた
やっと会えたのに
(なまえ)
あなた
もっと一緒にいたい
涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。

ロゼは少し困ったように笑った。
Rz
Rz
泣かないで
(なまえ)
あなた
無理だよ
(なまえ)
あなた
どうしてこんな終わり方なの…….ᐟ‪
あなたの声は庭に響いた。

ロゼはそっと赤いバラに触れる。
Rz
Rz
終わりじゃないよ
(なまえ)
あなた
え.ᐣ
Rz
Rz
君が俺を覚えていてくれる限り、俺は消えない。
あなたは首を横に振る
(なまえ)
あなた
でも…会えなくなる
Rz
Rz
うん
ロゼは寂しそうに笑う。
Rz
Rz
でも、それが約束だから。
(なまえ)
あなた
約束…….ᐣ
Rz
Rz
生きている人は、生き続けること。
その言葉の意味を、あなたはまだ理解できなかった。

ただ一つ分かったのは_____

二人に残された時間が、本当にあとわずかだということだった。

夕日が庭を赤く染める。

散り始めたバラは、まるで別れの時を静かに数えているようだった。

あなたは心の中で願う。

あと少しだけ。

あと少しだけ、この時間が続きますように。
せいら
せいら
久々投稿ごめんなさい

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