第53話

過去
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2021/12/03 08:20
鈴音(幼)
鈴音(幼)
やめて!翔くん!!!!
翔斗
翔斗
鈴音!!下れ!



私達の組が襲撃にあった。
 






梵天をお父さんが裏切ったからだ。
鈴音(幼)
鈴音(幼)
お父さんが…お父さんがぁ……
翔斗
翔斗
ッッ………俺たちだけでも逃げるぞ
鈴音(幼)
鈴音(幼)
うん…




私達は梵天の人たちを殺しながら先へ進んだ



このまま抜け出せると思ってた



























甘かった
はるち
はるち
お前らか?死神なんたらって
鈴音(幼)
鈴音(幼)
ッッ
翔斗
翔斗
その名前で、鈴音を呼ぶな!
はるち
はるち
へぇ(笑)その小せえのが死神ってか







銃のリロードをしながらニタリと笑う








何も喋れない。下手すれば息が出来ない
鈴音(幼)
鈴音(幼)
翔……くん…
翔斗
翔斗
下がってろ。鈴音
はるち
はるち
へぇ、男がでんのか。意外と根性あるじゃねぇか






二人の間にピリピリとした空気が流れる。




そこから私は目をつぶってしまっていた




















































どれくらい時間が経ったのだろう。





一時間?いや、まだ数分しか経ってないかもしれない




目をそおっと開ける






そこにいたのは
鈴音(幼)
鈴音(幼)
ッッ!!翔くん!!!!






倒れ込んだ翔斗の姿
はるち
はるち
意外と手強かったけど、所詮雑魚だな



私は春千夜を睨みつけた







涙ぐんだ瞳ではまともに見ることもできない
翔斗
翔斗
す…鈴音…
鈴音(幼)
鈴音(幼)
翔斗
翔斗
早…く逃げろ……
鈴音(幼)
鈴音(幼)
………
翔斗
翔斗
お前だけ…で………も生き延び…





よく見たら口元に傷があった







傷、というより裂けていた
鈴音(幼)
鈴音(幼)
ッッッッ
翔斗
翔斗
俺は…まだ死んで………ねぇからな…





ぐっと力を入れて翔斗が起き上がる
はるち
はるち
おいおい、無理すんなー
翔斗
翔斗
お前が死ぬのがさきか、俺が力尽きんのが先か、賭けをしようぜ









もう勝負は決まっているようなものだった




翔斗は肩に致命傷を受けている。








対して春千夜は傷一つ負っていない













神様が、作った運命なんて
































クソくらえだ

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