第2話

プロローグ
32
2026/02/20 15:00 更新
「お姉様!」と笑顔で駆け寄ってくるレグが大切だった。

反抗しながらも、信頼してるのがわかるシリウスを守りたいと思った。

両親から失望されたくなかった。

「よく頑張った。」と撫でてもらう瞬間が好きだった。

スラグ・クラブで出会った穢れ…マグルだけど優しくて賢いリリーと過ごす時間が楽しかった。

懐いてくれたMr.ディゴリーが亡くなったことが只々やるせなかった。

親友のマリーがヴォルデモートに殺されて初めて彼の考えに疑問を持った。

ハリーから貰ったレグの遺書を読んで、決意が固まった。

あの日-最後の決戦の日-可愛い生徒を守るために死食い人の陣営を裏切った。

ヴォルデモートの慌てた顔が実に滑稽だった。

いい戦いだった。

後ろから不意打ちで、ベラトリックスに死の閃光を撃たれなかったら。

だから、死んだ。

リリーに「穢れた血」と言ってしまった。

逆らえなかった。

失望されたくなかった。

彼女がどれだけ傷ついたか…

その想像ができなかった。

結局、保身のために謝れなかった。

否、謝ろうとしなかったのかもしれない。

レグが伸ばした助けを求める手を振り払った。

助けなかった。

シリウスも同じだ。

助けなかった。

助けられなかったんじゃない。

助けようとしなかった。

結局、私は自分がいちばん可愛くて大切で…

周りを蹴落とした。

もし、叶うならば…

次は絶対に…

死なせない。

後悔なんてもうしたくない…
「その願い、叶えてみせよう」

本当ですか!?

「ああ。だが、それには代償が必要だ。」

何でも。私が与えられるものなら。

「なら、君の---を貰っていくことにしよう。」

それは…

「今さら惜しくなったのか?だが、もう契約は完了してしまった。」

全てを失ったら…

「私も、禁忌に近いことを犯すのだ。そのぐらいの対価がないといけない。」

「そして、もう二度と''影''を産むような後悔がないように」

その声の奥には、形のはっきりしない''ナニカ''が蠢きあっていた。

プリ小説オーディオドラマ