目が覚めると、ベッドで寝ていた
2人が運んでくれたのだろう
何から何まで申し訳ない気持ちでいっぱいだ
測ってみても、さほど変わっておらず少し上がった
バカやろうと、手のひらをグリグリとされた
茶髪くんが行ってしまう姿を想像すると
私はふと、幼少期を思い出した
『困ったことがあったら、いつでも言いなさいよ』
『あなた、パパたちが付いてるからな!』
これは幼稚園児の時に言われた言葉
私はこの言葉がすごく、嬉しかった
意味はわからなかったけど、とても元気が貰えるような、言葉だと思って
『ちょっと、あとにしてくれる?』
『俺たちもいそがしいんだ、もう小学生になったんだからそのくらい自分でしなさい』
これは小学生2年生の時に言われた言葉
私は学校で虐められていた
家にも私の居場所はいなくなり、両親は互いの浮気で離婚
お互いに浮気して、怒って離婚!醜いものだ
行くところが無くなった私は施設に預けられ
友達がいるとこんなにも人生が変わるんだと安堵した
施設の友達に虐められていたことを吐き出すと、親が違う学校にしようと手配してくれた
親に信頼されているんだ、羨ましいと思ってしまった
助けられているのに...
こんな時に何を思っているんだろうと無理やり忘れることにした
涙がじわっと溢れ出してくる
今まで込めてきた不安が一気に溢れ出して、涙が次々と溢れ出てくる
幼い、情けない声が出てしまった
行かないで、と必死に伝える
駆け寄ってくれた茶髪くんに、私は思わず抱きついた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。