第2話

「君は誰だっけ。」
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2025/08/15 14:25 更新




──────── 蝶屋敷




あなた
……という感じで、
あなた
ほとんど力が出ないんです。
胡蝶しのぶ
なるほど……。
胡蝶しのぶ
…でしたら、
胡蝶しのぶ
自然回復を待つしかないですね!
あなた
え、ええ……?!
あなた
そう…ですか。

胡蝶しのぶ
任務が入ると非常に困難かもしれませんが…
胡蝶しのぶ
致し方ないですよね!


どことなく圧を感じる潔い笑顔。

あなた
…………ですよ、ね。

蟲柱様の屈しない笑顔に屈してしまった。
……同時に、カチャリと 蝶屋敷のドアが開いた。






「 すみません。」





あなた
ん…?
胡蝶しのぶ
…!あらあら…。
胡蝶しのぶ
こんにちは。
胡蝶しのぶ
………蝶屋敷に来るのは、なんだか珍しいですね?



──── 誰かが蝶屋敷に来たみたいだった。

恐らく男性であろう、柔く低い声が
邸内に響き渡っている。


…………聞き覚えのある声だ。





胡蝶しのぶ
それで…時透くん、ご要件は?
無一郎
…えっと………………なんだっけ…………。
無一郎
…あ、そうそう
無一郎
応急措置用具の補充です。
あなた
………
あなた
…………………うん………?
あなた
…あ!?


顔が見えて、やっと今 確信した。
先程の任務で助けてくれた人だった。

──── 彼が時透という名であることを
今初知りなのはさておき、

この間もない時に ふと目が合った。




無一郎
………?
無一郎
だれ。
胡蝶しのぶ
時透くん、彼女はあなたの他キャラに呼ばれたい下の名前さん、ですよ。
無一郎
…知らない。
あなた
あ、蟲柱様…。私はまだ彼には名も名乗っておらず…
胡蝶しのぶ
…まぁ。それは失礼しましたね。
あなた
それで…時透さん、ですか。
あなた
私、先程の任務で助けていただいた者ですが。
無一郎
…?あれ…そうだっけ。
無一郎
君は誰だっけ。
あなた
……え?
あなた
蟲柱様の仰る通り…あなた、です。
無一郎
そう。……僕はどうせすぐ忘れるから。
無一郎
君とこうやって話している時間も無駄だし。
あなた
は、はい……?
無一郎
そんなことより、応急措置の……
胡蝶しのぶ
困りましたねぇ…。

時透…さん、という方は、記憶が苦手なのだろうか。
そんな言動が垣間見える。















───────── カァ、カァ……

胡蝶しのぶ
……おやおや。
鎹鴉
柱合会議ィィィ!!!
胡蝶しのぶ
それでは…時透くん、行きましょうか。
無一郎
……はい。
あなた
え?
無一郎
…………何。
あなた
あ、いえ、何も…………。

またしても驚いた。
────────彼が柱など、思いもしなかった。

胡蝶しのぶ
あ……そういえば。
胡蝶しのぶ
あなたの他キャラに呼ばれたい下の名前さんもぜひいらしてください。
胡蝶しのぶ
この血鬼術の事例は初めてなので……。
胡蝶しのぶ
御館様にご報告したいのですが、
如何ですか?
あなた
…はい、承知しました。
あなた
ぜひお願いいたします。
あなた
………。




鬼殺隊の中でもトップクラスに立つ9名、

通称「柱」。

そんな彼等達の会議に なんの言伝もなく
参加してもいいものなのか、不安が過ぎる。


無一郎
…急がないと。えっと、なんだっけ…………
無一郎
あ、思い出した
無一郎
胡蝶さん。
胡蝶しのぶ
時透くん…あなたの他キャラに呼ばれたい下の名前さんも、ですよ。
無一郎
…………そうですか。
胡蝶しのぶ
……あなたの他キャラに呼ばれたい下の名前さん……お気になさらないでくださいね。
事情は後で説明しますから。
あなた
あ、いえ。
あなた
全然気にしてなかったです。



胡蝶しのぶ
!………まぁ。珍しい方ですね。
胡蝶しのぶ
うふふ、それなら良かったです。
胡蝶しのぶ
……それでは、走りますよ。

ヒュン.



あなた
え、ええ!?!速っ…。
あなた
お、お2人とも待ってください〜!!







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