オーストリアの後ろに付いてきていたのは
真っ青な顔をしたユーゴスラビアさんだった
あまりにもやつれている
オーストリアさんはバツが悪そうに途中で言葉を切ってしまった
彼の回答は残酷だった
それでも、彼に非はない
いろいろなことを総合的に判断した結果だ
その判断を私たちが歪めることはできない
いや、あってはならない
私は震える声で問いかける
だが、それは決して踏み抜いてはならない地雷だった
私はオーストリアさんを見つめる
だが、彼は目を逸らしてしまった
彼は一向に答えようとせず、口を閉ざしたままだった
我慢できなかった私が声を上げた
彼なりに精一杯遠回しの言い方をしようとしたのだろう
だが、それは直接的
ネタバレを完全にしてしまったレベルだった
だが、もちろんこのメンバーがやすやすと帰宅するわけがない
だが、どんな状況でもオーストリアさんは冷静に真摯に対応した
すると
ハンガリーさんの怒号が響く前に
全員の耳を鋭く突き抜けた
ルーマニアは、悔しげに唇を噛んでオーストリアを解放した
オーストリアは向き直して丁寧にお礼を言う
でも、普段のオーストリアさんとは違う
仮面のような表情を持っている
仕事の顔なのだろうか
ふと、何も言っていなかったユーゴスラビアさんが口を開いた
sideオーストリア、ハンガリー、ユーゴスラビア、ポーランド
ポーランドの質問に対して
そこからは衝撃の言葉が返された
だが、オーストリアの顔は暗いままだった



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。