なんやかんやあって、バスを降りて清水寺までの通りで
お土産を買ってるところ!いざ買うとなると
何買えばいいかわかんないな…。
こういうのって、たいてい誰か一人は木刀とか
買ってきて先生に怒られちゃうんだよね笑。
どうせだったら…、お揃いのものとか買ってみたいけど…。
でもうるがそういうの苦手だったら申し訳ないしな…。
そこからなんやかんやあって、お土産を
買うことができた。これからもっといろんな
ところ行くんだよね…すごく楽しみ!
それに、…うるとおそろいの物買えたし、…。
一段落ついて、清水寺へと向かった。
途中から坂が続いていて、ずっと差してくる
日差しも相まって、清水寺の舞台に着く頃には
もうヘトヘトになっていた。
うるにそう言われて、初めて前を向いた。
目の前に広がったのは、澄んだ空気の集まる、
いつか見たような青空。そこから視点を下げていくと、
生い茂る木々が所狭しと並んでいる。
清水寺の舞台、秋の紅葉のイメージが強かったけれど、
夏の暑いときにも、その美しさは変わらないのかも
しれないと思った。
思わず目を奪われてしまう。
その景色の美しさと晴れ晴れしさに。
でもきっとこれは、
『うるが一緒にいるから』
もっときれいに感じているのかもしれない、
とふと思った。
そう言って屈託のない笑顔を見せる
うるの姿が、やけに輝いて見えた。
一瞬の沈黙を感じた。
そこからはずっと笑っていたけれど、
あのときの顔は心なしか引きつっていた。
ねぇ、うる、
しゃるちゃんって、誰?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!