翔吾side
あれから俺たちは付き合い、お互いのファンも認めてくれるカップルになった。
お互い仕事も増えてきて、会えない日がほとんどだった。
だから歌番組とかでも共演する時はすごく嬉しくて、いつもより頑張れた。
どれだけ忙しくてもLINE、電話は欠かさなかったし、会える日はできるだけ会うようにした。
そうやってお互いの楽しい時間を共有できて、
とても幸せだった。
でも、それは1年前までの話。
ねぇ。どうしてあなたは俺の前からいなくなってしまったの?
あなた言ったよね?
"好きだよ" "愛してるよ"って。
じゃあなんで俺の前から消えたの?
俺をひとりぼっちにしたの?
俺バカだからあなたがいないってわかってても探しちゃうんだよ。
あなた覚えてる?
満開の桜の下であった日、たくさんの話をしたね。
それから5年後、その桜の下で俺が告白してさ、あの時のあなたの顔は涙と笑顔でよく分からないことになってた笑笑
それで付き合ってからデートに行く時は必ずあの桜の下で待ち合わせしたね。
桜が満開の春も、
桜が散って緑が生い茂る夏も、
少しずつ葉が茶色になってきた秋も、
葉が完全に落ちてしまった冬も、
あなたとそこで待ち合わせして、そのたびに楽しい思い出を作って、
"人生で1番楽しい日"が毎日更新されていった。
喧嘩したこともあったよね。
お互い意地張って謝らなかった笑笑
でも結局俺が折れて謝ったね…
あの時あなたのことがマネージャーさんに頼まれたんだ。"あなたは翔吾さんと笑いあってないと仕事ができない"って…
その時あなたのこと怒ってたはずなのにどうしようもなく愛しい気持ちでいっぱいになった。
だから喧嘩して話さなかった分その日いつも以上に話をしたね笑笑
ねぇあなた?
会いたいよ…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。