私は急足で病院内に入る
そして真っ直ぐ亥鈴の病室へと向かう
すると、扉が少し開いていた
黙って時雨がゆっくりと扉を開く
そこには亥鈴と、亥鈴の担当医…
ただ話をしてるんじゃない
担当医は亥鈴を蹴り殴り、罵倒を浴びせている
「どうして出ないのだ」
「どうしてここにいるんだ」
「ゴミ」「カス」
医者としてあってはならない言葉も
「死ね」
考えるよりも先に体が動いていた
それは時雨と酉伊も一緒だった
ダッ((走
担当医は走り去った
だけど、そんなことはどうでもいい
そんなことより亥鈴だ
意識がギリギリある状態だった
そうして私と時雨は受付場所に走り、別の先生を呼び出した
だけど、亥鈴の病室と受付場所はだいぶ遠い
走っても3分…ぐらいかな
その間も亥鈴が苦しんでると思うと、ここまで走ってきたのに疲れなんてないように足が回った
亥鈴がいるはずの病院にはなぜか酉伊しかいない
ポロポロと涙を流す酉伊
私達は病院内を探した
だけど、見つからない
一階から最上階まで全部くまなく見た
見つからない
まだ見ていない場所ッ…
人気のない場所…
私達はもしかしたらいるかもしれない
そんな小さな希望を持って走り出した
ガチャッ
急いで扉を開けると確かに亥鈴はいた
ガシャンッ
そう言って、亥鈴はフェンスを乗り越えた
トンッ
グシャッッ
そんな
どうして
なんで
何で
嫌
どうして
そんな
嫌
嫌
嫌
嫌
嫌
嫌
嫌
嫌
ああ、頭が回る
嫌だ
どうして
亥鈴ッ…
私達は急いでフェンスの下を見る
そこには血まみれの亥鈴
違う
違う
こんなことッ
そんなッ
嫌だッ












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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。