第296話

Episode293…春高前夜
126
2026/02/22 11:00 更新
お風呂を出て

飲み物を買いに行くと

自販機の前で

お風呂に向かう月島くんに会った。
あなた
今からお風呂?
月島 蛍
うん。
あなた
気持ち良かったよ〜
月島 蛍
ねぇ、少し話さない?
あなた
いいけど、お風呂に行くんじゃ…
月島 蛍
湯冷めしちゃうからこれ着て。

月島くんが

あたしに自分のジャージをかける。
あなた
ありがと。
でも、月島くんが風邪ひく方がヤバくない!?
月島 蛍
大丈夫。
すぐお風呂行くし。
あなた
うん…

あたしは

温かい飲み物を買って

近くにあった長椅子に座る。
あなた
明日だね…
月島 蛍
うん。
あなた
でも、この大会が終わったら…あたし達は引退かぁ…
月島 蛍
うん。
あなた
あ、月島くん……何か話があったんじゃないの?
月島 蛍
別にないけど。
あなた
え?ないの?
月島 蛍
うん。
あなた
ないんかい…笑
月島 蛍
…………
あなた
もしかして…緊張してる?
月島 蛍
まぁ、そりゃあ…ね。
あなた
だよね。
あたしもしてる。
でも、春高でマネージャー席座るの初めてだし…ワクワクしてる。
月島 蛍
君らしいね。
あなた
大丈夫だよ。
烏野はみんな強いから。

あたしは立ち上がって

月島くんの頭を撫でた。
月島 蛍
え…何///
あなた
たまにはいいでしょ。笑
ほら、早く寝て明日に備えないと!
月島 蛍
そうだね。
引き止めてごめん。
あなた
ううん。
あ、ジャージありがとね。

月島くんにジャージを返す。
月島 蛍
じゃ、おやすみ。
あなた
おやすみ。

そして

月島くんはお風呂へ

あたしは部屋に戻った。





♯月島side



お風呂に向かっていると

偶然あなたに会った。

特に話はなかったのに

呼び止めてしまったけど

あなたは誘いにのってくれた。

他愛もない話をした後

急にあなたが立ち上がって

フワッとシャンプーの香りが漂う。

そして

あなたは僕の前に立ち

僕の髪をなでた。
あなた
大丈夫だよ。
烏野はみんな強いから。

屈託のない笑顔でそう言うあなたを

抱きしめたかったけどグッと堪えた。

僕は返されたジャージを抱えて

お風呂へ向かった。



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